日本口腔インプラント学会に参加しました|安心・安全なインプラント治療のために学び続ける
2026年10月7日
城東区にある歯科・歯医者のしぎの歯科の院長の舩戸です。
先月、日本口腔インプラント学会に参加させていただきました。
今回は初日から実習講義、専門医教育講座に参加し、インプラント治療に関する新しい知識や技術、そして今後変わっていく専門医制度について学ばせていただきました。
日々インプラント治療を行っていると、これまでの経験や自分なりの治療スタイルが少しずつできてきます。
一方で、医療は常に変化しています。
だからこそ、自分が今行っている治療が本当に適切なのか、新しい知見や技術によってさらに改善できることはないのかを定期的に見直すことが大切だと感じています。
ガイデッドサージェリーの講義・実習に参加
初日は、カイマンデンタル主催のガイデッドサージェリーに関する講義と実習に参加させていただきました。
ガイデッドサージェリーとは、CTなどから得られる3次元的な情報をもとにインプラントの埋入位置を事前にシミュレーションし、その計画を実際の手術へ反映させるための方法の一つです。
インプラント治療で大切なのは、単に、
「骨がある場所にインプラントを入れること」
ではありません。
最終的にどの位置に歯をつくるのか。
その歯でどのように噛んでもらうのか。
周囲の歯や歯肉との調和はどうなのか。
そこから逆算して、インプラントの位置・角度・深さを考える必要があります。
CTや口腔内スキャナー、デジタルシミュレーションなどを組み合わせることで、現在はこうした診断をより3次元的に検討できるようになってきました。
そして、事前に立てた治療計画を実際の手術へつなげる方法の一つがガイデッドサージェリーです。
新しい技術だからこそ、基本を大切にする
最近、私自身もさまざまなガイデッドサージェリーについて学ぶ機会が増えています。
新しいシステムや器材には、それぞれ特徴があります。
しかし、大切なのは、
「新しいシステムを使うこと」そのものではない
と思っています。
どれだけデジタル技術が進歩しても、診査・診断をするのは歯科医師です。
CTのデータは正確に取得できているのか。
口腔内のデータとの重ね合わせに問題はないのか。
計画した位置は、最終的な補綴装置から考えて適切なのか。
そして実際の手術中に、計画と異なる状況があった時にどう判断するのか。
デジタル技術に任せるのではなく、その特徴と限界を理解したうえで使うことが大切だと考えています。
今回も実際に手を動かして実習することで、日々の臨床を振り返る良い機会となりました。
専門医教育講座にも参加しました
今回は、専門医教育講座にも参加させていただきました。
その中では、今後の専門医制度についてのお話もありました。
専門医制度については今後新しい仕組みへ移行していく中で、求められる要件や準備についても理解しておく必要があります。
私自身も、今後の更新時期を見据えながら、新しい専門医制度への移行に向けて何が必要なのか、どのような準備をしていかなければならないのかを確認する機会となりました。
制度が変わるということは、資格の名称だけが変わるということではないと思っています。
専門医として、
どのような知識が求められるのか。
どのような臨床経験が必要なのか。
そして患者さんに対して、どのような医療を提供することが求められているのか。
改めて自分自身を振り返る機会でもあります。
「専門医だから学び終わり」ではない
専門医という資格を取得すると、患者さんから見れば「その分野について十分に勉強している歯科医師」という一つの判断材料になると思います。
だからこそ私は、
資格を取得することがゴールではなく、そこから学び続けることの方が大切
だと考えています。
医療技術は変化します。
インプラント体や器材も進化します。
デジタル技術も進歩します。
そして、これまで正しいと考えられていたことが、新しい研究によって少しずつ変わることもあります。
10年前に学んだ知識だけで、現在の患者さんを診療し続けることはできません。
学会へ参加し、新しい知見に触れ、自分自身の診療と照らし合わせる。
必要であれば治療方法を見直す。
そうした繰り返しが必要だと思っています。
学会で学ぶ目的は、患者さんへ還元すること
学会や講習会に参加すること自体が目的ではありません。
大切なのは、
「そこで学んだことを、目の前の患者さんの治療にどう生かすのか」
ということです。
新しい技術だから導入するのではなく、本当に患者さんにとってメリットがあるのかを考える。
これまで行ってきた治療方法にも良いところがあれば残す。
新しい方法の方がより良いと判断すれば取り入れる。
そして、治療を行った後も経過を確認し、振り返る。
その積み重ねが、少しずつ治療の質を高めていくのだと思っています。
「安心・安全なインプラント治療」のために
日本口腔インプラント学会が大切にしている考え方の一つに、患者さんへ安心・安全なインプラント治療を提供していくことがあります。
私自身も、その考え方をこれからも大切にしていきたいと思っています。
インプラント治療は、手術を伴う治療です。
だからこそ、
診査・診断
治療計画
外科手技
補綴治療
メインテナンス
そのすべてを大切にしなければなりません。
そして、安心・安全というものは、一度勉強すればずっと維持できるものでもないと思っています。
新しい知識を学ぶ。
技術を確認する。
自分自身の治療を振り返る。
必要な部分をアップデートする。
その繰り返しが大切なのだと思います。
今回も学会に参加することで、現在の自分の臨床を振り返り、これから準備すべきことを考える貴重な時間となりました。
これからも専門医としての責任を持ちながら、患者さんにより安心・安全なインプラント治療を提供できるよう、知識と技術のアップデートを続けていきたいと思います。
貴重な学びの機会をありがとうございました。


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