産休に入るスタッフと|ライフステージが変わっても長く働ける歯科医院を目指して
2026年10月7日
城東区にある歯科・歯医者のしぎの歯科の院長の舩戸です。
先月、産休に入るスタッフと、みんなで記念写真を撮りました。
しばらく一緒に働けなくなる寂しさもありますが、新しい家族を迎える大切な時間に入ることを、スタッフみんなでお祝いできることを嬉しく思います。
そして今回、産休に入り、また職場へ戻ってくることを一つの目標として考えてくれていることも、医院を経営する立場として、とても嬉しく感じました。
歯科医院は、女性が多く働く職場
歯科医院という職場の大きな特徴の一つに、女性スタッフが非常に多いことがあります。
当院でも多くの女性スタッフが働いてくれています。
その中で医院を長く続けていると、
「働く」ということと「人生を歩む」ということは、決して別々ではない
ということを強く感じるようになりました。
結婚。
出産。
育児。
家庭。
家族の転勤。
親の介護。
そして、自分自身の年齢や体力の変化。
長く働いていれば、人生の中にはさまざまな出来事があります。
働き始めた時と10年後で、まったく同じ環境という人の方が少ないのかもしれません。
開業から12年、スタッフそれぞれの人生とともに
開業してから12年。
振り返ってみると、医院にもいろいろな出来事がありましたが、スタッフ一人ひとりにも、それぞれの12年があります。
入職した時には独身だったスタッフが結婚したり。
結婚して出産し、お母さんになったり。
子育てをしながら仕事を続けてくれたり。
子どもが大きくなって勤務時間が変わったり。
家族の環境が変わり、働き方を考え直したり。
医院の歴史というものは、売上やスタッフ数、設備の変化だけでできているわけではありません。
そこで働いてくれた一人ひとりの人生の時間とシンクロしながら、医院の時間も流れてきた。
そう考えると、とても感慨深いものがあります。
今の医院には、さまざまな人生のステージがあります
現在の当院にも、20代、30代、40代、50代、60代と、さまざまな年代のスタッフがいます。
独身で仕事に打ち込んでいる人。
これから結婚や新しい家庭について考えていく人。
結婚し、次のライフステージについて考えている人。
育児休暇中の人。
子育てをしながら働いている人。
子どもがある程度大きくなり、少しずつ働き方が変わってきた人。
ご主人や家族の仕事によって、自分自身の働き方を考える必要がある人。
同じ「スタッフ」という言葉で括っても、置かれている環境は一人ひとり違います。
そして、それぞれの年代、それぞれの人生のタイミングだからこそ持っている考え方や仕事への向き合い方があります。
私自身も、さまざまな年代のスタッフと一緒に働き、それぞれの仕事ぶりや価値観に触れられることを大切に感じています。
「長く働ける職場」をつくりたい
私自身、経営者として願っていることの一つが、
できるだけ長く、スタッフのみんなと一緒に働ける医院をつくること
です。
もちろん、「長く働くこと」だけが正解ではありません。
それぞれの人生がありますから、新しい目標ができて違う道へ進むこともあります。
それも一つの大切な選択だと思います。
一方で、
結婚したから辞めなければならない。
子どもができたから働けない。
家庭の事情が変わったから続けられない。
そんな理由だけで、本人が本当は続けたい仕事を諦めなくてもよい環境を、できる限りつくっていきたいと思っています。
「同じ働き方を続ける」ことだけが、長く働くことではない
20代の時にできた働き方が、30代、40代になっても同じようにできるとは限りません。
そして、同じである必要もないと思っています。
人生のステージが変われば、仕事に使える時間も変わります。
大切にしたいものの優先順位も変わります。
フルタイムで働く時期があってもいい。
勤務時間を短くする時期があってもいい。
子育てを優先する時期があってもいい。
そして環境が整えば、もう一度仕事に使える時間を増やすこともできる。
長く働ける職場とは、ずっと同じ働き方を求める職場ではなく、人生の変化に合わせながら働き方も一緒に考えられる職場なのかもしれません。
働きやすい医院づくりに「完成図」はない
とはいえ、経営者として考えると、これは決して簡単なことではありません。
一人ひとりの希望を大切にすること。
一方で、一緒に働く他のスタッフに負担が偏らないようにすること。
患者さんへの診療体制を維持すること。
社会保険や労務、制度について正しく理解すること。
そして、医院として継続できる仕組みにすること。
どれか一つだけを考えればよいわけではありません。
私自身も、
「これでいいのだろうか」
「もっとできることはないだろうか」
と、その都度考えています。
知恵を絞り、専門家の方々にも相談しながら、スタッフとも話し合い、一つずつ仕組みをつくっていく。
そして、ようやく一つ形になったと思っても、スタッフの年齢や家族構成、医院の規模、社会の制度が変われば、また見直す必要があります。
おそらく、働きやすい職場づくりに完成図はないのだと思います。
制度をつくるだけではなく、「続く仕組み」に
産休や育休を取れるようにする。
時短勤務をできるようにする。
休みを増やす。
もちろん制度を整えることは大切です。
でも、本当に難しいのは、それを一度つくることではなく、医院として無理なく永続的に続けられる仕組みにすることだと感じています。
誰か一人の頑張りによって成り立つ制度では、長く続きません。
制度を利用する人も、その周りで支える人も、お互いに「よかった」と思える形を考えていく必要があります。
その答えは簡単には出ません。
これからも専門家の力を借り、スタッフの声を聴きながら、その時々の医院に合った形へ更新し続けていきたいと思っています。
それは経営者として、これからもずっと続いていく課題であり、責任なのだと思います。
「また戻ってきたい」と思ってもらえること
今回、産休に入るスタッフが、またこの医院へ戻ってくることを考えてくれている。
そのことを私はとても嬉しく感じました。
もちろん、まずは仕事のことよりも、これから迎える大切な時間を安心して過ごしてもらうことが一番です。
そして、また仕事をしたいと思った時に、
「しぎの歯科に戻りたい」
と思ってもらえる医院でありたい。
さらに、その時の生活環境に合わせて、
「どうすれば一緒に働けるだろう」
と考えられる医院でありたいと思います。
医院の成長と、スタッフの人生をともに
医院を経営していると、売上や患者数、設備、人員配置など、どうしても数字や仕組みについて考える時間が多くなります。
でも、その医院をつくっているのは、やはり「人」です。
そして、その一人ひとりに医院とは別の大切な人生があります。
医院のために人生があるのではなく、それぞれの人生の中に「ここで働いている時間」がある。
だからこそ、その時間が少しでも良いものであってほしいと思っています。
これから医院がどのように変化していくのか。
スタッフ一人ひとりの人生がどのように変化していくのか。
私にも分かりません。
でも、その変化に合わせながら、
「ここで長く働きたい」と思ってもらえる環境を、みんなと一緒につくり続けること。
それは、これからの医院づくりで私が大切にしていきたいことの一つです。
今回、産休に入るまで本当にお疲れ様でした。
まずはこれからの大切な時間を、ゆっくり過ごしてください。
そしてまた、一緒に働ける日をスタッフみんなで楽しみに待っています。
ひとまず、お疲れ様でした。
また再会できる日まで。

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