「今日」という時間を記録に残す
2026年8月29日
医院の写真撮影を行いました|
先月、午後から医院を休診させていただき、ホームページなどで使用する医院・スタッフの写真撮影を行いました。
休診にあたり、患者さんにはご理解とご協力をいただき、ありがとうございました。
今回はプロのカメラマンの方にお越しいただき、スタッフの集合写真や一人ひとりの写真、診療風景など、さまざまな場面を撮影していただきました。
普段、患者さんの前では自然に話しているスタッフも、いざ大きなカメラを向けられると少し緊張するものです。
私自身も決して写真撮影が得意なわけではありません。
しかし今回の撮影では、出来上がった写真はもちろんですが、撮影していただいた時間そのものが、とても印象に残る一日となりました。

プロの仕事から感じた「空気をつくる力」
今回、特に印象的だったのが、カメラマンの方の細やかな気配りでした。
写真を撮る技術が素晴らしいことはもちろんですが、それ以上に、
「どうすれば自然な表情を引き出せるのか」
「どうすれば緊張せず、いつもの雰囲気でいられるのか」
ということを常に考えながら、撮影する場の空気をつくってくださいました。
ちょっとした声のかけ方。
立ち位置への気配り。
スタッフへの自然な会話。
撮影の合間の何気ない一言。
そうした一つひとつによって、最初は少し緊張していたスタッフの表情が、どんどん自然になっていきました。
そして気がつけば、いつも通り、あるいはいつも以上に、その人らしい良い表情を撮影していただいていました。
第一線で仕事をされているプロの方は、単に「写真を撮る技術」が高いだけではないのだと、改めて感じました。
良い仕事には「技術+相手への気配り」がある
今回の撮影を見ながら、歯科医療にも通じる部分があるように感じました。
歯科医師であれば、治療技術を磨く。
歯科衛生士であれば、予防処置や歯周治療の技術を磨く。
もちろん専門職として、技術を高めることはとても大切です。
しかし、それだけで患者さんに安心していただけるとは限りません。
患者さんが緊張していないか。
不安そうな表情をされていないか。
説明がきちんと伝わっているか。
痛みを我慢していないか。
そういったことに気付き、声をかけられることも、医療に携わる私たちにとって大切な力だと思っています。
今回、カメラマンの方がスタッフ一人ひとりの表情を自然に引き出していく姿を拝見しながら、「技術」と「相手への気配り」の両方があってこそ、良い仕事になるということを改めて感じました。
業種は違っても、プロとして学ばせていただくことの多い時間でした。
ホームページの写真を大切にする理由
今回撮影していただいた写真は、今後、当院のホームページなどで順次更新していく予定です。
歯科医院を初めて受診される患者さんの中には、
「どんな先生が診てくれるんだろう?」
「どんなスタッフがいるんだろう?」
「医院の雰囲気はどんな感じだろう?」
と、不安を感じながらホームページをご覧になる方もいらっしゃると思います。
特に歯科治療に苦手意識のある方にとって、初めての歯科医院へ行くことは、私たちが考えている以上に勇気のいることかもしれません。
そのため、治療内容や設備について文章でお伝えすることはもちろんですが、実際に働いている人の顔や医院の雰囲気を見ていただくことも、とても大切だと考えています。
少しでも、
「ここなら相談できそう」
「こんな人たちが働いているんだ」
と安心していただければ嬉しく思います。

写真は「医院の今」を残すもの
そして今回、撮影をしながら、経営者として個人的に感じていたことがあります。
それは、
「今日と全く同じメンバーで、全く同じ一日を過ごすことは二度とない」
ということです。
医院を長く経営していると、たくさんのスタッフとの出会いがあります。
新しく入職してくれるスタッフがいれば、結婚や出産、家族の事情、新しい目標など、それぞれの人生の節目で次の道へ進んでいくスタッフもいます。
また、同じスタッフが働き続けてくれていても、1年前と現在ではそれぞれが経験を重ね、少しずつ成長しています。
医院そのものも同じです。
診療内容が変わったり、新しい設備が入ったり、新しい仲間が増えたりしながら、少しずつ変化していきます。
だからこそ、「今、この瞬間の医院」は、今しか存在しません。
「記憶」を「記録」に残す
普段一緒に働いていると、その時間がずっと続くような気がします。
朝、スタッフが出勤してきて、みんなで診療の準備をする。
患者さんをお迎えして、一日診療する。
診療が終われば片付けをして、「お疲れさまでした」と帰っていく。
毎日繰り返される当たり前の光景です。
しかし、数年後に昔の写真を見ると、
「この頃はこんなメンバーだったな」
「この時、このスタッフは入職したばかりだったな」
「この頃から医院も随分変わったな」
と、その時の記憶が一気によみがえります。
写真には、単に人の姿を写すだけではなく、その時の空気や人とのつながりまで思い出させてくれる力があります。
今回の撮影はホームページを更新するためのものではありましたが、私自身にとっては、
「今日という日の記憶を、記録として残していただいた時間」
でもありました。
医院は「人」でつくられている
設備や診療技術はもちろん大切です。
しかし、医院をつくっているのは、最後はやはり「人」だと思っています。
患者さんに向き合う歯科医師。
長くお口の健康を支えてくれる歯科衛生士。
診療を支えてくれる歯科助手。
患者さんを最初にお迎えする受付スタッフ。
それぞれが自分の役割を果たしながら、一つの医院をつくっています。
院長である私一人では、現在の医院をつくることはできません。
今回、スタッフ全員が並んで撮影していただいている姿を少し離れたところから見ながら、改めて一緒に働いてくれているスタッフへの感謝を感じる時間にもなりました。
今日という一日を大切に
医院を経営していると、どうしても未来のことを考える時間が多くなります。
来年はどうするのか。
数年後、どんな医院になっていたいのか。
これから何を変えていかなければならないのか。
未来を考えることはもちろん大切です。
しかし今回の写真撮影を通して、未来だけでなく、「今、一緒に働いている仲間と過ごせる今日を大切にすること」も忘れてはいけないと改めて感じました。
数年後、今回の写真を見たときに、
「この頃もみんなで頑張っていたな」
と笑って振り返ることができれば嬉しく思います。
今回、スタッフ一人ひとりの自然な表情を引き出し、素敵な写真とともに大切な時間を記録に残してくださったカメラマンの皆様、本当にありがとうございました。
撮影していただいた新しい写真は、今後ホームページなどで少しずつご紹介していく予定です。
ぜひ、しぎの歯科で働くスタッフの表情や医院の雰囲気もご覧いただければと思います。
そして私たちも、今このメンバーで過ごせる一日一日を大切にしながら、これからも患者さんをお迎えしてまいります。







