Q&A フッ素はからだに悪いの?
2017年10月6日
歯科のフッ素利用はからだに悪い、という意見を聞くことがありますが、歯科のフッ素利用は長年の科学的根拠の蓄積によって安全なむし歯予防法として世界中で成果をあげています。
フッ素は土や水に含まれる天然のミネラル成分です。海水や水道水にも入っていますし、食べ物にも身体の中にもあります。
このように身近なフッ素ですが、塩やカルシウムと同様、とりすぎると問題が起きます。
大量摂取すると急性中毒症状をおこしますし、歯が育つ時期に高濃度のものを継続的に摂取すると歯の表面に白斑が生じます。
しかし、低濃度のフッ素を口腔内に長く留めると、むし歯を抑制するという素晴らしい効果を発揮します。この低濃度のフッ素利用が、効果と安全性が認められ現在世界中の歯科で積極的に用いられているむし歯の抑制法なのです。
塩やカルシウムや薬などのように、フッ素も過剰摂取は害になりますが、適正量ならばとても役に立つのです。
フッ素入りの歯みがき剤を毎日使い、定期的にフッ素塗布をしてもらうことで新たなむし歯を防ぐだけでなく、むし歯が始まった歯のエナメル質も守ることができるので、上手に利用して自分自身の歯を大事にしていきましょう。
Q&A 高血圧は歯科治療にどんな影響がありますか?
2017年9月4日
食事療法やお薬で血圧がコントロールできていれば基本的には、普通に歯科治療が受けられます。
しかし、高血圧の方は歯科治療に以下のような影響があるとされていますので、注意が必要です。
1.出血しやすい傾向がある。
血圧のコントロールがされていないと、歯周ポケットの深いところをスケーリングしたり、歯ぐきの切開や抜歯などの外科処置をした時に出血しやすい傾向があります。
2.血液をサラサラにする薬を飲んでいる場合。
高血圧の合併症である心血管病の治療のために抗凝固薬や抗血小板薬などのお薬を飲んでいると、外科処置後に血が止まりにくくなるので、止血処置を念入りに行う必要があります。
3.血圧が急上昇しやすい。
どんな人でも個人差はありますが歯科治療は緊張するものです。治療中に血圧が急上昇してめまいやふらつきが起きては危険なので、食事療法や飲み薬で血圧を十分にコントロールして受診しましょう。
高血圧の方は、自分の血圧の平均値を把握しておくことが重要です。
治療を受けるときは、歯科医師にご自身の血圧の値を伝えるようにしましょう。
Q&A歯によい食べ物はありますか?
2017年9月4日
歯の栄養には、カルシウムだけでなく、タンパク質、リン、ビタミンA・C・Dの栄養素を含む食品をバランス良くとることが大切です。カルシウム(ひじき、チーズ、しらすぼし)とリン(米、牛肉、豚肉、卵)は、歯の石灰化のための材料に、タンパク質(あじ、卵、牛乳、豆腐)は歯の基礎となり、ビタミンA(豚、レバー、ほうれん草、にんじん)は、歯のエナメル質の土台となり、ビタミンC(ほうれん草、みかん、さつまいも)は象牙質の土台となり、ビタミンD(バター、卵黄、牛乳)はカルシウムの代謝や石灰化の調節役となります。
また歯を丈夫にするには、歯が顎の骨の中で作られる時期の栄養に気をつけましょう。乳歯の芽(歯胚)ができはじめる妊娠中から、最後に生えてくる永久歯(第二大臼歯)ができる中学生の頃までの時期が大切です。
Q&A歯磨き粉はいつから使うの?
2017年8月31日
最近では市販の歯磨き粉のほとんどにフッ化物が含まれています。
フッ化物は虫歯予防に効果的なので、取り入れることを推奨しています。
しかし、歯磨き粉を使うことで泡立ちが良くなり爽快感が増えるため、磨いた気になってしまう、つまり磨き残しが多くなってしまう方も多く見られます。そのため、まずは水のみでしっかりとお子様のお口の中の汚れを取ってあげることを心がけましょう。
そして、歯磨き粉を使い始める年齢の目安としては、うがいが上手に出来るようになる4歳頃。
うがいが出来ない乳児期前半はフッ化物歯面塗布用のジェルなどを使うことで虫歯予防に効果的です。これは水によるブラッシング後、歯ブラシで塗布します。
当院でも試供品なども用意していますので、ご興味のある方は是非お声掛けください。
Q&A 糖尿病は歯科治療にどんな影響がありますか?
2017年7月24日
食事療法やお薬で血糖値がコントロールできていれば基本的には、普通に歯科治療が受けられます。
しかし、糖尿病の方は歯科治療に以下のような影響があるとされていますので、注意しましょう。
1.歯周病になりやすい。
歯周病の炎症がおきやすく、治りにくいという傾向があるため、定期的にメインテナンスを受けましょう。
2.傷が治りにくく感染しやすい。
抜歯後など手術後の傷が治りにくく感染しやすいため、抗生物質などお薬を指示通りに飲みましょう。
3.血液をサラサラにする薬を飲んでいる場合
糖尿病の合併症である心血管病の治療のために抗凝固薬や抗血小板薬などのお薬を飲んでいると、外科処置後に血が止まりにくくなるので注意が必要です。
4.低血糖発作を起こすことがある。
食事療法、飲み薬、インスリンなどで血糖値のコントロールをして体調を整え、自己判断で食事を抜かないで治療にのぞみましょう。
Q&A虫歯菌はどこから来るの?
2017年7月20日
新生児や乳児の口の中には、食べ物や保育者の唾液を介して、様々な細菌が侵入してきます。ほとんどの場合、それらの細菌は一時的なものですが、限られた細菌だけが口の中に住み着きます。その細菌の代表例が虫歯の原因菌の中で最も病原性の強いミュータンス菌です。ミュータンス菌は歯の表面を住処とするため、乳歯が生えた後に、ほとんどの場合、家族間の感染によって定着すると言われています。
乳歯の本数が増えるにつれミュータンス菌の住処は増えるため、より定着のリスクが高まると言えるでしょう。その大切な時期にお子様を虫歯から守るために重要なことは、お子様自身のお口の中を綺麗に磨いてあげること、そして保育者の方々からの感染を防ぐため、保育者の方々のお口の中を健康に保ってあげることです。
毎日の歯磨き、歯医者での定期検診によってお子様のお口を虫歯菌から守りましょう。
Q&Aどうして虫歯になるの?
2017年7月17日
虫歯の原因の1つであるミュータンス菌を皆さんご存知でしょうか?
ミュータンス菌は私達の口の中に溜まった食べカスを餌にして乳酸や酢酸などの酸を作り出し、
その結果私達の歯を徐々に溶かしていきます。
また、歯ブラシで磨けてない部分は時間の経過とともにバイオフィルムへと変わっていきます。
バイオフィルムとは、細菌同士のネットワークで巧みに作られた構造であり歯ブラシで取り除くことが難しくなってきます。
細菌にバイオフィルムを作らせないためにも丁寧な歯磨き・デンタルフロスの使用などを心がけましょう。
Q&A 歯科でもお薬手帳が必要ですか?
2017年7月11日
適切な配慮をして歯科治療を安全に進めるために、持病や服用しているお薬について正確な情報をいただく必要があります。
たとえば、血液をサラサラにする薬を飲んでいる患者さんが、それを歯科に知らせず抜歯を受けたら血が止まりにくく術後問題になる場合もあります。
問診でからだのことまでお聞きするのは、持病があると歯科治療後の歯ぐきの傷が治りにくかったり、持病の治療のために飲んでいるお薬が歯科治療の際に副作用を起こして治療の邪魔をしてしまうことがあるからです。
そのため、お薬手帳を持ってきていただいたり、他科で受けている治療、処方されているお薬をできるだけ詳しく教えて下さい。
口腔インプラント学会認定講習会のお手伝いに行ってきました.
2017年7月6日
先月の日曜日 所属している臨床器材研究所の口腔インプラント学会の認定講習会のスタッフとしてお手伝いに行ってきました.
講師は 東京歯科大学教授の井上孝先生,臨床教授の武田孝之先生に 午前中 病理学的側面と臨床的な側面からのインプラントについて
午後からは滋賀県守山市開業の中西功先生 ストローマンインプラント の講義,実習でした.
自分もスタッフとしてお手伝いしはじめ,10年近くなりますが, 毎年,お手伝いしながら,著名な先生方の講義をお聴きする中で学びがあります. 健康寿命と,実際の寿命にはタイムラグがあり,その寝たきりになった際のインプラントのどうトラブルを防ぐか それとともにお口からしっかり食べることで,健康寿命にも寄与する上でのインプラントの応用と一見,矛盾するようで,必要性と注意喚起と考え,臨床応用することを 自分自身も再認識し,患者さんにご提案していくことの重要性を学びました.
インプラントコースを受講しました.
2017年7月5日
2月から5ヶ月受講した鹿児島市で開業されているの吉留先生
のインプラントコースを修了しました.
毎月,土曜日の講義と実習
及び日曜日は3症例の手術見学をさせていただきました.
自分自身,難しい症例の症例見学
実際の手技の勘所を学ばせていただいたことも大きな収穫でしたが
一緒に受講されている全国から集まった先生方との出会いも貴重な
出会いとなり,今後も切磋琢磨し,頑張りたいと思った素晴らしい先生に会えたことも嬉しい時間となりました.
年末からは,アドバンスコースを受講予定で
さらなる技術及び,知識のの研鑽し,
患者さんに還元できるように努力してまいります.