口臭が気になる方集合!におわないお口の作り方
2024年3月12日
マスクをしている時に「あれ?私の口、臭くないかな・・・」やご家族とお話している時に「ん?なんか臭うぞ・・・」など口臭が気になる方、多いですよね。
ご自身も大切なご家族も、におわないお口を目指したいのではないでしょうか。
口臭対策は、1人で悩むより、歯科医院でお口を診てもらうのが解決の一番の近道なのはご存じでしょうか?
口臭の原因は歯科に関するものが多々あります。
口臭物質の温床になりがちなのは、歯周病や舌苔、溜まったプラーク、大きな虫歯、汚れた入れ歯など様々あります。
それらを歯科医院で治療や清掃する事で改善されるケースもあります。
今回は、におわないお口の作り方をお話させて頂きますね。
まずは、口臭の事を知りましょう!
口臭には、「生理的な口臭」と「病的な口臭」があります。
生理的口臭は、朝起きた時に口がにおうなど、誰にでもある一時的な口臭で、1日のうちに自然と増減します。
また、食べ物や飲み物、タバコをはじめとした嗜好品など成分が一時的に口から、あるいは肺からにおうのも生理的な口臭に含まれます。
一方、病的口臭は、持続的に発せられるにおいの事です。
いわゆる「不快なにおい」と客観的に認識されやすいもので、においの原因がなくならないかぎり存在し続けます。
歯周病などのお口の病気や、鼻炎などの耳鼻咽頭の病気、糖尿病や肝疾患など全身の病気により起こります。
(*におい物質が血液をめぐって肺から呼気へ移る為です。)
生理的口臭と病的口臭は明確に2つに分けられるものではないですが、強い口臭が続くというのは、お口か全身に不調が起きているシグナルと言えます。
そして、原因の8割はお口の中にあります!
お口の中の気体に由来します。
その主な原因物質
①硫化水素
硫黄と水素があわさった揮発性硫黄化合物で腐った卵のようなにおいがします。
主に歯磨きによる磨き残したプラーク(細菌の塊)に由来します。
火山ガスや温泉に含まれる、いわゆる「硫黄のにおい」はこの硫化水素のにおいですね。
②メチルメルカプタン
メタンチオールとも呼ばれる揮発性硫黄化合物で腐った玉ねぎのようなにおいがします。
主に歯周病に由来し、歯周病菌の代表であるPg菌により生み出されます
③ジメチルサルファイド
硫化ジメチルとも呼ばれる揮発性硫黄化合物で生ごみや腐ったキャベツのようなにおいがします。
身体の病気や持病のお薬の影響で発生しやすい傾向があります。
特に①と②がお口の原因のうち約90%を占めると言われています。
その中でも歯周病は強烈な口臭のもとになっているのですが、やっかいなのは自分ではなかなか気づけないことです。
しかし、原因が①と②であれば歯科医院にて治療や清掃を行う事で改善できるという事ですね。
では、次はよくある歯科的な要因を中心にご紹介していきますね。
口臭の歯科的な要因
溜まったプラーク(歯垢)・・・・・硫化水素の原因
歯に付着したプラークは細菌のかたまりです。
たった数グラムのプラークの中にはなんと何億もの細菌がいます。
プラークがお口に長くあるほど硬くなっていき、歯ブラシでは落ちにくくなっていきます。
硬くなったプラークは歯石になり、歯ブラシでは落とせなくなってしまいます。
長く残って熟成したプラークはにおいの元になってしまいます。
特に注意したいのは、歯と歯の間や、歯と歯茎の境目にもプラークは溜まります。
ここに溜まったプラークは口臭だけではなく、隣接面の虫歯や歯周病の原因になります。
また、人工物の被せ物の周りにもプラークは付着しやすい為、プラークがついたまま放置していると口臭の原因になります。
上記を改善するためには、毎日にセルフケアをしっかり行う事がとても重要です。
歯ブラシをしっかり当てる・歯と歯の間は歯ブラシ以外の清掃用品フロスや歯間ブラシを使用する事でプラークを溜めないようにする事が大切です。
また、定期的なプロのケアも受ける事で歯石の除去や適切なブラッシング指導を受ける事も大切です。
また、人工物の被せ物もプラークがつきにくい材料などもあります。
穴のあいた虫歯・・・・・硫化水素の原因
虫歯になって穴が開いたところは、食べカスやプラークが溜まりやすい場所です。
そのままにしていると虫歯が進行しやすいだけではなく、においのもとにもなってしまします。
痛みがないからと虫歯を放置せずに虫歯治療を行いましょう。
重度な虫歯も口臭や出やすいので注意は必要です。
定期的に歯科医院にて検診を受けて頂き、虫歯がないかを診てもらいましょう。
歯周病 ・・・・・・メチルメルカプタン
歯周病は傷みや違和感がなく進行していくので、気づかぬうちに重症化しやすいです。
何もしていないのに歯茎から出血するというのは非常に危険なサインです。
歯周病菌の中でも病原性の強いPg菌が出す口臭物質がメチルメルカプタンです。
歯周病になっている認識がない為に、気づかぬうちに不快な口臭が発生していることも多いです。
いわば歯周ポケットの中に口臭のガス工場があるようなものです。
歯周病になってしまっている場合は、歯科医院にて歯周治療を受けていただく事が必要になります。
プラークが溜まり、歯石になり、歯を支えている歯槽骨が溶かされて歯周ポケットがどんどん深くなっていきます。
そうなると歯ブラシでは汚れは取れずに改善がされませんので、歯茎の中に隠れている歯石やプラークを歯科医院にて除去させていただき、歯周ポケットを引き締めて、汚れが入り込まないようにします。
虫歯と同じく、定期的に歯科医院にて検診を受けて頂き、歯周病になっていないかを診てもらいましょう。
舌苔・・・・・・硫化水素の原因
舌苔とは、歯の表面に堆積した汚れの事です。
舌には細かな突起(舌乳頭)が無数あり、その隙間にはがれ落ちたお口の粘膜や唾液の成分、食べカスなどが堆積したもので、白色や薄黄色をしています。
誰しも薄っすらと舌苔はあるものですが、厚く堆積すると細菌の温床となり、不快なにおいのもととなってしまいます。
歯の清掃も大切で忘れがちですが、舌の清掃も忘れずに行いましょう!
専用の舌ブラシを使用します。
水で湿らせた舌ブラシを舌の奥に軽くあてて、奥から手前に、表面を優しくなでるように数回動かしましょう。
※力の入れすぎや磨きすぎは舌が傷ついてしまいますので注意してください。
汚れた入れ歯・・・・・・硫化水素の原因
入れ歯にもプラークや歯石はつきます。ですから、しっかり磨けていない入れ歯も不快な口臭のもとになります。
入れ歯洗浄をする際は、人工歯の部分以外にも入れ歯の歯茎の部分も汚れが残りやすいです。
毎日の洗浄をしっかり行い、プラークや歯石が付着しないようにしましょう。
入れ歯の洗浄は専用の入れ歯用ブラシと入れ歯洗浄の使用をおすすめ致します。
つけっぱなしの仮歯・・・・・硫化水素の原因
本来仮歯は本番の被せ物出来上がるまでの間、仮の歯として使っていただく為の物です。
仮歯は長期間の使用を想定していない為、長期間お口の中にあるうちに、表面のプラスチックが傷ついたり、被せ物と歯との間に隙間が空いたりしてきます。
すると傷ついた表面にプラークが付着したり、隙間にプラークが入り込みやすくなり口臭のもとになってしまします。
仮歯で痛み無く噛めるので治療を中断している方も少なくありません。
しっかりと最後まで治療を行う事が大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。口臭は、歯科治療で良くなる可能性があることがおわかりいただけたでしょうか。
1人で悩むよりも、専門家の手を借りる事が「におわないお口」への近道です。
しばらく歯科医院を受診していない・口臭が気になるなどあれば是非、歯科医院を受診をしてみてくださいね。