5年間の時間の重みとありがたさ
2025年7月27日
城東区にある歯科・歯医者のしぎの歯科の舩戸です。
先日のお休みの日に見たかった映画『フロントライン』を見てきました。5年前のパンデミックのはじまりだった、プリンセス号での医療従事者と、乗員、乗客との物語、その時、ウィルスの怖さはもちろんありましたが、もっとも恐ろしかったのは何が正しい、正しくないか、何を大切にして、信じるべきか、今まで誰もが経験したことが、ないからこそ、専門家もルールを決める偉い方々も、リスクがあると大きな決断ができない状況に、信頼や真実や希望や未来がよくわからなかった時期だったように思います。映画を見ながら、そんな中必死に、命と向き合いながら、またそれに対するネガティブな情報に家族の方まで、多くの方が傷つき、でも医療と向き合っていた現実にあらためて、感謝と敬意を感じた時間でした。当時、自分も患者さん、スタッフ、それぞれの家族の不安もありながら、診療をしながら緊急事態宣言の際、3週間臨時休診し、1人で医院で電話番をしながら、応急処置をしたのを思い出します。経営者として、ずっと閉めるわけにはいかないし、閉めない選択肢と賛否両論があったのを記憶してます。また、尊敬する先生からも経営者として弱いとお叱りを受け、悩んだのを覚えてます。メディアでも歯科は危ないという、我々歯科医師ではありえない場面の画像が出て、憤りを覚えたり、今でもどっちがいい、悪いはなかったとして、それぞれ様々な想いで選択をしたことが全てだったと思います。その当時の想いや葛藤も懐かしく、顔と顔をつきあわせながら、笑ったり、喜んだり、悲しんだり、怒ったり、そんな喜怒哀楽をかんじながら、人と人が目を合わしながら、生活できる今が、きっと素晴らしいということをあらためて、当たり前でないありがたさを感じています。いろいろ気づかされる、素晴らしい映画でした。