歯を白くしたい!そんなあなたに合った歯を白くする方法【前編】
2025年7月30日
城東区にある歯科・歯医者のしぎの歯科です。
最近では「白くてきれいな歯になりたい」という思いから、歯科医院を訪れる方が増えています。
ただし、「歯を白くしたい」とひと口に言っても、治療方法はさまざま。よく耳にする「ホワイトニング」だけではないのです。
歯の色の変化には原因があり、その状態によっては保険適用の治療も可能です。
今回は、「あなたの歯に合った白くする方法」について、前編として「歯の着色」に焦点を当ててご紹介します。
目次
そもそも歯の色って?
歯の色は、見た目の印象を大きく左右するため、多くの方が気にされています。
特に若い世代ではその傾向が強く、白い歯への関心が高まっています。
ただ、実際には「歯=真っ白」ではありません。
歯の色は、歯の表面や内部で反射する光の影響を受けて決まります。
そのため、歯の色は人それぞれ。白っぽい人もいれば、黄味がかったり赤みがかったりすることもあります。
肌の色と同じように、歯にも個性があるのです。
まずは、ご自身の歯で気になるところを確認してみましょう
「歯の色が気になる」といっても、原因や気になるポイントはさまざまです。
• 歯全体が黄ばんでいる
• 特定の1本だけ色が違う
• 詰め物・被せ物が他の歯と色が合っていない
など、どこが・どのように気になるのかを整理すると、適切な治療法を選びやすくなります。
歯の着色と変色の違いとは?
歯の色の変化には、大きく分けて以下の2つの原因があります。
① 着色(ステイン)
→ 歯の表面に色素が沈着した状態
例えば…
• 茶渋(お茶・紅茶など)
• タバコのヤニ(タール)
• コーヒー・赤ワイン・チョコレートなどのポリフェノール類
これらが原因で、歯が黄ばんだり、茶色く見えることがあります。
② 変色
→ 歯の内側で起きる変化
原因には以下のようなものがあります:
• 虫歯の進行
• 加齢による象牙質の変化
• 歯の神経がダメージを受けた場合
• 外傷や代謝性疾患
この「変色」は、表面だけのケアでは改善できないため、別のアプローチが必要になります(次回後編で詳しくご紹介します)。
歯の着色が気になる場合の対処法
セルフケア(自宅でできるケア)
日々の歯みがきが基本です。
特におすすめの成分は以下の通り:
• ポリリン酸ナトリウム
• ポリアクリル酸ナトリウム
• ピロリン酸ナトリウム
これらは、歯の表面に付着した色素(ステイン)を浮かせて、落としやすくしてくれます。
また、染色液を使って磨き残しを「見える化」することで、磨きにくい場所を意識しながら歯みがきができるようになります。
お子様の歯みがきトレーニングにも効果的ですよ。
プロフェッショナルケア(歯科医院でのクリーニング)
セルフケアでは落としきれない着色や汚れは、歯科医院で除去するのが効果的です。
• ステイン
• バイオフィルム(細菌の膜)
• 頑固なプラーク(歯垢)
これらを除去するために、専用器材を使用したクリーニング「PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)」を行います。
定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、歯の自然な色味やツヤを取り戻すことができます。
ポリリン酸は「着色除去」のサポート成分
市販の歯みがき剤や美白歯磨きによく使われている「ポリリン酸」。
これは歯の表面の色素を分解・除去する働きがあります。
ただし、ポリリン酸でできるのは着色の除去のみ。
歯の内部からの変色(神経の変化や虫歯など)は改善できません。
そのため、医療としてのホワイトニングやその他の治療が必要なケースもあります。
まとめ
今回は、「歯を白くしたい」と考えている方に向けて、「着色」に注目した内容をご紹介しました。
• 着色と変色は原因が異なり、対処法も異なります。
• 着色はセルフケア+プロケアで改善可能。
• 変色については、次回の【後編】で詳しくご紹介します。
自分の歯に合った方法で、健康的で美しい白い歯を目指しましょう!