CTの有用性
2015年3月3日
CTを自院にて、導入して、1年がたとうとしています。
もともとインプラントをさせていただく方は
本院でした坂井歯科に行っていただいて、撮影しておりましたし、
その前の6、7年前は大阪駅の近くの医科の医院で
医科用のヘリカルのCTを撮っていただいた時期もあります。
CTの有効性について簡単に解説していきたいと思います。
そもそも歯科用のCTは
CCBT(コーンビームCT)と言われ、今まで2次元での画像診断しか、歯科領域の場合、難しかった
診断について、短時間で3次元画像を構築し、
今まではっきりしなかった部分を術前に把握し、診断について大きな寄与をしたと言っても過言ではありません。
今まではっきりしなかった、歯の違和感が
レントゲン以上に大きな病巣を呈していたり、
極端な骨の吸収を起こしていることが事前にわかるケースも多いです。
また、親知らずなどが埋まっている場合、神経に近い場合の診断
インプラントの術前診断
上の奥歯が原因の上顎洞(副鼻腔炎の症状起こります)の診断
抜歯及び、保存の判断
矯正での事前診断
埋伏過剰歯の診断
骨格的な左右の差異
など多くの情報を得ることが可能です。
もちろん、一番大事なのは
患者さんのおっしゃられる来られた経緯のお話になり、
自分は問題が何かないと煙はたたないと考えています。その中で
症状と照らし合わせながら、はっきりしない場合にCTでの精査も含めて
精査をし、これからも診断に力をいれてまいります。
自分が学んでいる先生から言われた言葉からきています。
『その疾患を治す治療法は複数あるが、正しい診断はひとつしかない。』
診断をあやまると、そもそもの治療法が変わってしまい、スタートがずれてしまうことがあり、
もちろん、はっきりしない場合もあり、その場合、専門病院、大学の専門の先生と連携し、
診断を仰ぐこともあり、自分の独りよがりの治療にならないようにしております。
これからも、今までの臨床経験も踏まえながら、毎日が学びの連続ですが、
事前の診断にこれからも、力を入れてまいります。