3か月に一度のスタッフ面談|「昨日の自分より今日の自分」を大切に

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3か月に一度のスタッフ面談|「昨日の自分より今日の自分」を大切に

2026年9月18日

 

当院では3か月に一度、外部の方にも入っていただきながら、スタッフ一人ひとりと面談をする時間を設けています。

3か月という時間は、長いようで短いものです。

前回の面談から今日までの間にも、それぞれにいろいろなことがあります。

今、何を考えているのか。

何か悩んでいることはないか。

頑張っていることは何か。

嬉しかったことは何か。

これからやってみたいことは何か。

同じ医院で毎日一緒に働いていても、一人ひとりが考えていることのすべてが分かるわけではありません。

それぞれがそれぞれの想いを持って、毎日を過ごしてくれています。

だからこそ、この30分という時間を私はとても大切にしています。

一人ひとりの30分は、私にとっても「真剣勝負」

面談では、まずスタッフの話を聴きます。

そして話を聴きながら、

「今、自分にできることは何だろう」

と考えます。

何を伝えればいいのか。

そもそも今は伝えるべきなのか、それともただ聴く方がいいのか。

こちらが伝えたつもりになっているだけで、本当に相手には伝わっているのか。

同じ言葉でも、相手の年齢や経験、その時置かれている状況によって受け取り方は違います。

ですから私にとって、一人ひとりとの30分はある意味**「真剣勝負」**です。

面談がすべて終わった後は、診療を一日したとき以上に疲労感を感じることもあります。

それだけ人と向き合うということは、エネルギーが必要なのだと思います。

でも、それ以上に大切な時間だとも感じています。

20年近く面談をしていて感じる「人の悩み」

これまで20年近く、立場や形は変わりながらも、多くのスタッフと面談をしてきました。

その中で感じるのは、人が抱える悩みには、時代が変わってもどこか共通する部分があるということです。

以前、

「どのような時代や環境でも、人が抱える悩みの本質はそれほど変わらない」

という話を聞いたことがあります。

100年前の人も、現代を生きる私たちも、悩みの形は違っていても、その根っこの部分には共通するものがあるのかもしれません。

仕事や技術のこと。

学びや成長のこと。

職場環境のこと。

人間関係のこと。

健康のこと。

お金や将来のこと。

20年近くいろいろな人の話を聴いてきて、確かに大きく分けると、そうしたいくつかのテーマに行き着くようにも感じています。

もちろん、私自身も同じです。

立場が変われば悩みがなくなるわけではありません。

経営者になっても、年齢を重ねても、悩むことはあります。

もしかすると、悩みがなくなることを目指すのではなく、その時々の悩みとどう向き合うかを少しずつ学んでいくことが、成長なのかもしれません。

「人と比べる」のではなく「3か月前の自分と比べる」

面談の中で、私がスタッフによく伝えていることがあります。

それは、

「3か月前の自分と比べて、今の自分はどうだった?」

ということです。

仕事をしていると、どうしても周りの人が気になります。

あの人は仕事ができる。

あの人は自分より評価されている。

同期なのに自分より先に進んでいる。

反対に、

自分の方が頑張っているのに。

どうして自分ばかり。

そんな気持ちになることもあると思います。

でも、人にはそれぞれ違うスタート地点があり、得意なことも苦手なことも、成長するスピードも違います。

だから私は、

「人は人。比べるなら、昨日の自分と今日の自分。」

でいいと思っています。

3か月前にはできなかったことが、少しできるようになった。

以前なら逃げていたことに、一度向き合ってみた。

患者さんに以前より一言多く声をかけられるようになった。

後輩に何か一つ教えられるようになった。

そんな小さな変化でもいい。

昨日より今日、3か月前より今。

その積み重ねが、数年後には大きな違いになっていると思っています。

良い時もあれば、悪い時もあっていい

もちろん、いつも前向きでいられるわけではありません。

良い時もあれば、悪い時もあります。

仕事がうまくいかない日もあります。

周りの環境や誰かのせいにしたくなることもある。

機嫌が悪い日だってあっていいと思います。

私自身にも、もちろんあります。

大切なのは、

「そんな自分ではいけない」と否定することではなく、その後に自分はどうするのか

だと思っています。

環境には、自分の力だけでは変えられないこともあります。

相手にも相手の考えがあります。

すべての出来事を自分一人の責任として背負う必要もありません。

でも、その中で、

「自分はどう考えるのか」
「自分は次にどんな行動を選ぶのか」

という部分には、自分自身が関わることができます。

「自分が源泉」という考え方

私が大切にしている言葉の一つに、

「自分が源泉」

という考え方があります。

これは、

「起こったことはすべて自分が悪い」

という意味ではありません。

世の中には、自分ではどうすることもできない出来事があります。

職場でも、家庭でも、人間関係でも、相手を自分の思い通りに変えることはできません。

他人を変えることはできない。

でも、自分の考え方や、自分が次に取る行動は変えることができます。

同じ出来事が起こっても、

「誰かが変わってくれるまで待つ」のか、

「自分にできることを一つやってみる」のか。

その選択によって、少しずつ見える景色が変わることがあります。

私は、その感覚をスタッフのみんなにも大切にしてほしいと、心の底から願っています。

「医院にとって都合の良い人」になってほしいわけではない

スタッフ教育というと、

「医院のために成長してもらう」

という考え方になりがちです。

もちろん、仕事ですから、技術を身につけてもらうことも、医院のルールを守ることも、チームとして協力することも大切です。

でも私が最終的に願っているのは、それだけではありません。

自分の人生に自分で責任を持ち、自分の足で歩いていける人になってほしい。

そんな気持ちがあります。

いつか当院を離れる日が来るスタッフもいるでしょう。

結婚したり、子どもが生まれたり、環境が変わったり、新しい道へ進んだり。

人生にはいろいろな変化があります。

その時に、

「ここで働いた時間が、自分の人生にとって何か一つでもプラスになった」

と思ってもらえたら、経営者としてこれほど嬉しいことはありません。

面談は「評価する時間」だけではなく「変化に気付く時間」

3か月ごとの面談をしていると、小さな変化に気付くことがあります。

前回は悩んでいたことを、自分なりに乗り越えていたり。

以前より少し表情が明るくなっていたり。

新しい目標ができていたり。

逆に、今まで元気だったスタッフが少し悩んでいたり。

毎日の診療の中では気付けなかった一面に触れることがあります。

そうした一人ひとりの想いに触れ、

少しの変化や成長を一緒に確認できること。

それも面談の大切な意味なのだと思います。

そして面談を通して成長しているのは、スタッフだけではありません。

「自分の伝え方はどうだったのか」

「もっと早く気付けなかったのか」

「今の医院の環境で変えるべきことは何なのか」

スタッフの話を聴くことで、私自身も毎回たくさん考えさせられます。

一人ひとりの想いを大切にできる医院でありたい

医院の規模が大きくなり、スタッフの人数が増えると、「組織」として考えなければならないことも増えていきます。

仕組みやルールも必要です。

でも、組織という言葉の向こう側にいるのは、一人ひとりの「人」です。

それぞれに生活があり、家族があり、目標があり、悩みがあり、その日の気持ちがあります。

だからこそ、医院が成長しても、

一人ひとりと向き合う時間だけは大切にしていきたい。

30分という限られた時間で、私にできることはそれほど多くないかもしれません。

それでも話を聴き、一緒に考え、必要な時には自分の考えを伝える。

そして3か月後、

「前回から少し変わったね」

と一緒に振り返る。

そんな時間をこれからも積み重ねていきたいと思います。

人は人。昨日の自分より今日の自分。

スタッフ一人ひとりが、自分の人生に責任を持ちながら、自分の足で一歩ずつ歩いていけること。

そして私自身も、3か月前より少しでも成長した経営者でいられること。

そんなことを願いながら、これからも一人ひとりとの面談の時間を大切にしていきたいと思います。

 

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