私は顎関節症?顎関節症について知り、顎関節症に影響する習慣を変えていきましょう!前編

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私は顎関節症?顎関節症について知り、顎関節症に影響する習慣を変えていきましょう!前編

2023年11月8日

最近、「口を開けた時にカクカク音がなる」「顎に痛みがある」「口が開けにくい又は開かない」という症状はありませんか?
この症状が1つでも該当する場合は、重症度は変わりますが、顎関節症といえます。
様子をみていい場合と治療が必要になる場合もある為、今回は顎関節症についてお話させていただきます。
もし、該当する項目があれば、是非、歯科医院の受診をおすすめします。
日常で気をつけて頂きたいポイントもお話させて頂きます!

そもそも顎関節症ってなんですか?

A:顎関節は上顎骨のくぼみ(下顎窩)と下顎骨の先端(下顎頭)の間にある関節の事です。靭帯で支えられており、隙間をクッションとなる組織(関節円板)と液体で満たされています。そしてそれらを筋肉が覆っています。
顎関節症は、顎関節の内部か顎関節を覆う筋肉に異常が起きた時に発症するものです。
症状しては、「音がなる」「痛い」「口があかない」等があります。

顎関節症の治療はどんな事をしますか?

A:顎関節症と言っても症状により治療方法は異なります。
今回は症状別に分けてお話させて頂きます。

「顎から音がなる」タイプ

口を開けた時にカクカクと音がるのは典型的な顎関節症の症状ですが、一番軽度の症状ですので、特に治療の必要はありません。
しかし、音がなる症状に「痛みがある」「口があかない」など音以外の症状も併発したらできるだけ早く歯科医院を受診してください。

例えば、膝の関節ですと、屈伸した時に通常は傷みやパキッと音がなる事はありませんが、時々パキッと音がする人もいます。その方に対して「今すぐに整形外科の受診や手術が必要」とはなりませんよね。
顎の関節も同様に、音はするけど痛みなくしっかり口も開く場合は顎の関節が伸びたり縮んだりしている正常な状態なので、日本顎関節学会も「音がするだけなら積極的な治療を行う必要はない」という方針をだしています。
しかし、緊急性の治療は必要ありませんが、やはり、軽度ではありますが、顎関節症ではあります。
症状を悪化させない為に、2点、やらないように気をつけていただきたい事があります。

① わざと音をならす

気になるからといってわざとカクカク音を鳴らさないで下さい。そのいびつな動きによって、さらに関節円板のズレをまねくなど、症状が悪化する可能性があります。

② 顎の筋トレ

筋肉だから同じように筋トレしたら、顎の筋肉も強くなると思われる方もいるかと思いますが、成長期の人では影響する場合もありますが、成長期が終わった人には影響はありません。
無理して硬い物をむしろ顎関節を傷めてしまいます。顎の音がなる場合は特に過度に硬い物を噛むなどはしないようにしてください。

「痛みがある」タイプ

「口を開けたり、噛みしめると顎が痛い」または「音がなるだけだった症状が悪化して痛みがでるようになった」場合は顎の音が小さくても大きくても関係ありません。
遅くても1週間以内には歯科の受診をして下さい。
受診していただき、顎関節の内部の痛みか顎関節を覆う筋肉の痛みかを判断し、治療方法をご提案させていただきます。

もし、痛みがでても、一旦様子をみたい場合は1週間までにして下さい。
寝違えたり、顎関節に無理をさせてしまい、一時的に筋肉が傷んでしまい、炎症が起きて痛みが出る場合もあります。その場合は、遅くても3日あれば、完治はしなくても、症状は落ち着くでしょう。
3日以上たっても症状が治まらない、大目にみて1週間経っても症状が変わらなければ、様子をみるのはやめて、すぐに歯科を受診してください。

痛みの原因が顎関節にある場合

安静にしても痛みが引かない場合は、鎮静剤を処方したり、顎の負担を減らすためにマウスピースを作ります。
重症の場合は、顎関節の内部を注射で洗浄したり、内視鏡での手術になる場合もあります。

痛みの原因が筋肉にある場合

安静にしても痛みが引かない場合は、鎮静剤を処方したり、顎の負担を減らすためにマウスピースを作ります。

顎関節と筋肉、どちらが原因にしろ、「音がなる」時同様に、「わざと痛みがでるような顎の動きをしない」、「痛いなら無理やり口をあけずに安静にする」が大原則となります。

マウスピースってどんな物?

マウスピースにも種類はありますが、今回、顎の負担を減らすために使用する硬いレジン製のマウスピースを夜間に上の歯に装着して使用します。
そもそも、何故夜間にマウスピースをつける事で顎の負担を減らせるのでしょうか?
歯や顎を傷める過剰な力は2種類あります。
ひとつは、歯ぎしりの強い力です。

歯ぎしりは眠っている時に無意識に行うので、起きている時と違って力の加減がきかず、大変強い力がかかります。
歯ぎしりにもタイプがあり、上下の歯をカチカチ・コツコツとかみ合わせる【タッピング】タイプ、ギリギリと上下の歯をこすり合わせる【グライディング】タイプ、上下の歯を力いっぱい食いしばる【クレンチング】タイプの3タイプあります。
例えば、おせんべいをかじる力が10㎏として、夜間歯ぎしりによって歯にかかる力は80~120㎏と言われています。
放っておくと顎や歯に痛みがでたり、歯が折れてしまう可能性もあります。
そこで、マウスピースの出番です。
無意識にしてしまう歯ぎしりを止める事はできませんが、マウスピースを装着する事で本来は歯や顎にかかる負担をマウスピースがクッション代わりになり、負担を軽減する事ができます。

もうひとつが、日中のくいしばりや歯の接触癖(TCH)です。
日常の動作で、気づかずにくいしばっている事があります。
歯を接触させるだけでも歯、筋肉、舌などの組織は疲労します。
歯は、食事をしたり重いものを持つときなどに一時的に噛む時以外、上下の歯は離れているものなのです。そして、歯と歯が接触する時間は1日約15分と言われています。
無意識のうちに歯を接触させる癖ある方は、ごく弱い力が長時間加わることで顎や歯の負担になります。
日中のくいしばり、歯の接触癖対策は、まず自分で意識する事です。
歯の接触に気づいたら顎の力を抜いて、上下の歯を離してみてください。

日中はご自身で意識して負担を減らし、夜間の負担はマウスピースで減らします。

「口が開かない」タイプ

口が開かないタイプの場合は、ほぼ顎関節の内部に原因があります。
「大きく口が開けられない」、「今までは音がなるだけだったのに口が開かなくなった」場合は、できるだけ早く遅くても1週間以内には歯科医院を受診してください。
顎関節では、上顎骨と下顎骨の間に「関節円板」という平べったい組織があります。
口を開いて、下顎骨が動くときにこの組織が、クッションのような役割を果たすおかげで、私たちはスムーズに口の開閉ができます。

しかし、これが何かの拍子にズレて顎の動きを阻害するようになると、口が開かなくなります。
イメージとしては、歯車がズレて回らなくなった状態です。
歯科医院では、症状により治療できない場合もありますが、ズレた関節円板による動きの阻害を解消する治療(マニピュレーション)を行います。
難しい場合は、開口訓練を行います。
少しずつリハビリして開けられるようにしていきます。
固くなった関節をストレッチしてやわらかくするイメージです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
顎関節症とその治療法についてお話させて頂きました。
次回は、今回のお話も踏まえて、顎関節症のチェックポイントと影響する習慣を知り、日常で気をつける事を中心にお話させていただきます。
今、これを読んでいる間、歯と歯は離れていましたか?
物事に集中している時は要注意ですよ!

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