Q&A フッ素はからだに悪いの?
2017年10月6日
歯科のフッ素利用はからだに悪い、という意見を聞くことがありますが、歯科のフッ素利用は長年の科学的根拠の蓄積によって安全なむし歯予防法として世界中で成果をあげています。
フッ素は土や水に含まれる天然のミネラル成分です。海水や水道水にも入っていますし、食べ物にも身体の中にもあります。
このように身近なフッ素ですが、塩やカルシウムと同様、とりすぎると問題が起きます。
大量摂取すると急性中毒症状をおこしますし、歯が育つ時期に高濃度のものを継続的に摂取すると歯の表面に白斑が生じます。
しかし、低濃度のフッ素を口腔内に長く留めると、むし歯を抑制するという素晴らしい効果を発揮します。この低濃度のフッ素利用が、効果と安全性が認められ現在世界中の歯科で積極的に用いられているむし歯の抑制法なのです。
塩やカルシウムや薬などのように、フッ素も過剰摂取は害になりますが、適正量ならばとても役に立つのです。
フッ素入りの歯みがき剤を毎日使い、定期的にフッ素塗布をしてもらうことで新たなむし歯を防ぐだけでなく、むし歯が始まった歯のエナメル質も守ることができるので、上手に利用して自分自身の歯を大事にしていきましょう。