寝ている間の歯ぎしりが歯周病を悪化させるのはなぜか?(前編)
2020年4月28日
歯周病の直接の原因は細菌です。
顎の骨に過剰な負担をかける寝ている間の歯ぎしりも、歯周病の悪化に
関係すると考えれます。
一口に『歯ぎしり』といっても
歯科では以下の三つに分けて考えれれています.
①『グラインディング』
寝ている間に顎を左右に動かして、ギリギリと音が鳴るというもの。
②『クレンチング』
顎を動かさずに上下にグッと噛みしめる食いしばりのもの。
③『タッピング』
上下の歯をカチカチと鳴らすもの。
この3つの総称を『ブラキシズム』と言います。
原因は不明ですがストレスが大きく起因していると言われております。
これらの歯ぎしりが直接、歯周病の原因となることはありません。
しかし、歯周病に罹患している状況において、強い力が歯に加わり続けることで
歯の根やその周囲の骨組織に負担がかかることで歯の動揺が増して、ある特定の
部分のみ骨の吸収を認める場合があります。
そういう意味では歯ぎしりも、歯周病を悪化させる因子と言えます。
そのため歯ぎしりを自覚しているかた、または歯ぎしりを自覚している方で歯周病を患っているという場合は、歯周病の治療と共に、歯ぎしりへの歯科的な対応が必要です。