噛むことの大切さ
2015年10月1日
約6年くらい
医院に来てくださってる患者さんが
最近おっしゃっていただいた言葉があります.
その方は80代後半で
元気に車で通っていただていますが
『先生,ええか,40代,50代まではちょっと痛みがあっても
我慢しながら歯医者にいくかいかんか思いながら通う人が多いけどな
ワシらぐらいになると,元気に美味しい食事をとることは寿命につながるや.
先生がやってることは,義歯を治すことやなくて,美味しく食事を食べて,
その人の寿命につながるんや.これからもよろしゅうたのむわ.そして,
そう思って,その年代の方の治療頑張ったって‼︎』
普段そんなにたくさんのことを話される方ではありませんでしたが
自分にかけてくださった言葉は,これからの歯科医師としての人生の中で
一生覚えている言葉になりました.
『生きることは,元気に口で食べれる事』
長く生きてこられた方だから,大きな重みがある言葉
歯周病の状況,歯の残存数,全身疾患の状態でなかなか,大きな処置ができない
などいろいろなリスクファクターがあり,治療もいろんな要因を踏まえて
治療する必要性があり,治療としてはベストだが,今までのお口の環境を急に変えることで
患者さんが求めるベストではないこともあります.
大事なのは一緒に話し合い,一緒に進む事だと思います.
大事なメッセージを心にとめて明日からも,日々の診療にあたりたいと思います.