CDTC終了
2015年10月21日
こんにちは、城東区鴫野西にある歯医者さんしぎの歯科の尾崎です。
金木犀の香りが何処からともなく漂い、朝夕が肌寒い季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私事ではございますが、2月から9ヶ月間参加させていただいておりましたCDTC【臨床歯学実践基礎コース】を無事終了する事ができました。
患者様には、土曜日のお昼からお休みをいただく事でご迷惑をお掛けいたしましたが、この勉強会に参加し学んだ事を皆様に還元出来れば幸いです。
技術的な事はもちろん、歯科医師とは、医療従事者とはどうあるべきか、考えさせられました。
私が歯科医師を目指し始めた頃の事を思い出しました。
きっかけは、高校時代にみた訪問診療を取り上げた番組で、今でこそ在宅医療は普及しておりますが、その頃はまだ先駆けであり衝撃を受けました。
歯科治療が、在宅で出来るようになるんだ。
ちょうど、同じ頃私の尊敬する祖父が歯肉癌を患い手術を受ける事になり、全くゆかりのなかった歯科という世界に一人飛び込みました。
その時の熱い気持ちがこみ上げてきました。
医療は「奉仕」である。この気持ちを忘れずにこれからも、社会に貢献出来ればと思います。
また、今回この様な素晴らしいコースに参加させてくださった院長先生と、スタッフの皆さんに感謝しております。有難うございました。

噛むことの大切さ
2015年10月1日
約6年くらい
医院に来てくださってる患者さんが
最近おっしゃっていただいた言葉があります.
その方は80代後半で
元気に車で通っていただていますが
『先生,ええか,40代,50代まではちょっと痛みがあっても
我慢しながら歯医者にいくかいかんか思いながら通う人が多いけどな
ワシらぐらいになると,元気に美味しい食事をとることは寿命につながるや.
先生がやってることは,義歯を治すことやなくて,美味しく食事を食べて,
その人の寿命につながるんや.これからもよろしゅうたのむわ.そして,
そう思って,その年代の方の治療頑張ったって‼︎』
普段そんなにたくさんのことを話される方ではありませんでしたが
自分にかけてくださった言葉は,これからの歯科医師としての人生の中で
一生覚えている言葉になりました.
『生きることは,元気に口で食べれる事』
長く生きてこられた方だから,大きな重みがある言葉
歯周病の状況,歯の残存数,全身疾患の状態でなかなか,大きな処置ができない
などいろいろなリスクファクターがあり,治療もいろんな要因を踏まえて
治療する必要性があり,治療としてはベストだが,今までのお口の環境を急に変えることで
患者さんが求めるベストではないこともあります.
大事なのは一緒に話し合い,一緒に進む事だと思います.
大事なメッセージを心にとめて明日からも,日々の診療にあたりたいと思います.
