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インプラント治療について知りましょう!パート①

2024年2月20日

Learn about implants 大阪市城東区 しぎの歯科

前回に引き続き「インプラント」治療についてお話させて頂きますので是非、参考にしてみてくださいね。
今回は、インプラント治療を受ける前に是非、知っていただきたい事・患者様からよくある質問をまとめています。

インプラント治療に不適応なケースはありますか?

  • ・成長過程にある方
  • ・免疫不全症の方
  • ・抗がん剤で治療中に方
  • ・放射線治療法を受けている方
  • ・ホルモン療法を受けている方
  • ・チタンアレルギーがある方
  • ・骨粗しょう症治療薬を多量、長期にお使いの方
  • ・全身疾患の持病を良好な状態にコントロールできていない方

上記に該当する方は、インプラント治療に不適応な場合があります。
全身疾患のある患者様の場合は、歯科医師が主治医と連絡をとり、治療が可能かどうかを確
認して治療を進めさせて頂きます。

インプラントの寿命はどれくらいですか?

これまでに当院にて行ったインプラント治療においては、全体の90%~95%の患者様が、10年以上問題なくインプラントでお過ごしいただいています。

ただし、インプラントを長期にわたり維持する為には、術後のメンテナンスが必要不可欠となります。
上記の患者様は定期健診及び歯のクリーニングに通って頂き、インプラントのトラブルを未然に防いでいます。

なぜ、インプラント治療は長期間治療がかかるのでしょうか?

治療期間や日数はどのくらい?
インプラント治療は、インプラント体を埋入してから顎の骨に結合するまでに(多くの因子・条件に左右されますが)おおむね1~4か月かかります。
インプラントの改良により、この期間は徐々に短縮してきていますが、それでもこれだけの期間がかかるには訳があります。
インプラント治療は、チタン製のインプラント体と顎の骨がガッチリと結合してはじめて機能しますが、この結合は接着剤でつけたり部品をはめ込むのではなく、骨の生体反応によるものなのです。

つまり、インプラント治療を成功させるには、骨の自然治癒力を見守りじっくり待つことが不可欠です。
また、顎の骨にインプラント体が結合した後は、アバットメントや上部構造の作製が必要となります。
インプラント治療に期間がかかるのはそのためです。

治療期間や日数は治療内容や難易度によっても異なりますが、既に歯がない状態であれば3~5か月程となり、歯がまだ残っている状態でこれから抜歯するというのであれば、その倍くらいの期間がかかる可能性があります。

事前にCTにて検査を行い、実際の治療期間のご説明をさせて頂きます。

タバコを吸ってるけどインプラント治療はできますか?

喫煙はインプラント治療の大敵です。
喫煙は歯茎の治りを遅らせ感染のリスクを高めるばかりか、骨の結合を遅らせ治療の邪魔をします。
インプラント治療を決めたら是非、禁煙をして下さい。

しかし、「どうしても禁煙は難しい・・・」という方は最低でも術前2か月、術後2か月の4か月禁煙を頑張ってみてください。
インプラントを長く良い状態で維持する為にも大切な事となります。

インプラント手術中の痛みはありますか?

インプラントを埋め込む手術自体は、麻酔を行うので痛みを感じる事はほとんどありません。

しかし、歯科治療に対して恐怖がある方や、インプラント治療は受けたいけど怖い方は静脈内鎮静法という麻酔を行う場合もあります。
この方法を利用した患者様はほとんどの方が「気づいたら終わってた」とおっしゃいます。
基本的には局所麻酔にて手術を行いますが、患者様と事前カウンセリングを行い、柔軟にご要望にご対応できるようにしていますのでご安心下さいね。

dental treatment 大阪市城東区 しぎの歯科

手術後の痛みや腫れはありますか?

傷みの感じ方は個人差があるので一概には言えませんが、大半の方は術後1~2日ほど軽く痛む程度でしょう。
免疫応答が盛んな若い人は腫れやすいですが腫れが引くのも早く、年齢が高いほど腫れは少ない一方、腫れが引くのが遅くなります。

しかし、痛みが治まっていれば心配はいりません。
傷みが増すようでしたら、次回の予約までに受診をお願いしています。

手術後の食事はどうなるのですか?

手術当日から通常の食事をしていただく事ができますが、処置したところは傷口になってるため、食事は反対の歯で食べてください。
特に抜糸するまでの1~2週間は手術したところは絶対安静期間なので、出来る限り噛まないように注意してください。

なお、再生療法を受けた方は、歯茎で食べられる柔らかな食事をして下さい。
治療の成功にかかわる重要なお願いなので、しばらく不自由をお掛けしますがご協力お願いします。

インプラントが結合しなかったらどうしますか?

しっかり検査と診断、予備治療をしているのであれば、もし結合しなかった場合でも、早期に抜いて再治療をすることができます。
顎の骨の穴は数か月でもと通りに塞がりますので、それを待って再埋入を行います。
順調に結合が進むよう、「手術したとこで噛まない」、「タバコを禁煙する」などの注意事項をお守り下さい。

インプラントが壊れたらどうしますか?

インプラントの構造で一番壊れやすいのは、上部構造(被せ物)です。
インプラントで強く噛めるようになるうえ、天然歯の時にあった噛む力を感じる歯根膜がないため、噛む力の加減が働かず、上部構造が欠けたり割れたりしやすいのです。
上記のような場合は、インプラント体が壊れたわけではないので、上部構造だけの修理・交換で対応できますのでご安心下さい。

インプラントの費用や支払い方法について知りたいです。

インプラント治療の費用については、その術式や本数などより費用が異なります。
カウンセリングと検査を行い、正式な費用をご案内させていただいております。
また、支払い方法に関してはクレジットカードでの分割払い、当院提携のデンタルローンなども取り扱いをしておりますので、お支払い方法もご相談させて頂きます。

インプラントをしたいのですが相談は費用がかかりますか?

当院を初めて受診される患者様に無料のインプラント相談を実施しています。
事前にカウンセリングを行い、簡易の検査を行います。
(注意:インプラント以外の虫歯・歯周病などの検査は含まれません。)
簡易の検査により、インプラント治療の有無や術式や費用、期間などお答えさせて頂きます。更に詳しく全顎的に検査を行う際は、改めてご予約を取っていただき虫歯や歯周病検査をさせて頂きます。

また、既存の患者様にも同様にインプラント無料相談実施しております。
他院でインプラントを断られたなどインプラント治療でお悩みの方も、一度ご相談にご来院ください。
施術者、検査法、治療法等を違う視点から検討すると可能なケースも数多くあります。
もちろんインプラントが難しい症例もありますので、セカンドオピニオンやサードオピニオンを考えてみてはいかがでしょうか?

implant 大阪市城東区 しぎの歯科

まとめ

ここまでが患者様からよくある質問をまとめてみました。
皆さんが気になっていた・知りたかった質問はありましたか?
次回は、質問にあった内容なども踏まえて更に詳しくインプラント治療の流れについてご紹介させていただきます。
「どんなふうに治療が進むのか?」「どれくらい治療に時間がかかる?」などわかりやすくお話できればと思いますので、是非、次回もお楽しみにして下さいね。

抜歯後、欠損部の治療の選択肢について知りましょう!~インプラント編~

2024年2月5日

前回は「ブリッジ」をテーマにお話しさせて頂きました。
まだ読まれてない方は是非、そちらも読んでみて下さいね。
今回は、「インプラント」治療についてお話させて頂きますので是非、参考にしてみてくださいね。

そもそもインプラントとはどんな物でしょうか?

インプラントとは、厳密には人の身体に埋め込む人工物の事をいいます。
その中で、歯科治療に用いられるインプラントの事を【デンタルインプラント】と言いますが、歯科治療でのインプラントが一般的になっており、単にインプラントと呼ぶ事が多くなってきています。(以下、インプラントと記載致します。)

インプラント治療とは、歯を失った場所の顎骨に人工歯根(インプラント)を埋入し、これを土台として歯冠部や歯肉部への代替物を取り付けて、損なわれた咀嚼知能、審美、発音などを回復する治療方法の事を言います。

従来は、前回までにご紹介させていただいた「入れ歯」や「ブリッジ」治療が一般的でしたが、近年ではインプラント治療を希望される患者様が増えてきています。

では、インプラント治療はいつからあるのでしょうか?

紀元3世紀頃のローマ時代に上顎に鉄製のインプラントが埋まっている人骨が発見されていています。
また、紀元7世紀頃には下顎に貝で作られたインプラントが埋まっているのが中南米で発見されています。
実は、インプラント治療の歴史はとても古いのですが、確実な治療法になったのは比較的最近です。
1952年に金属のチタンを骨の中に埋めると骨とチタンが直接結合する事が発見され、1965年にスクリュー形状(ネジのような形状)のチタン製のインプラントの臨床応用が開始されました。

骨とチタンが結合するインプラントの登場により、インプラントの臨床成績は著しく向上しました。
世界的に知られるようになったのは、1980年代になってからです。
現在に至るまでにインプラントは様々な改良を加えられ、臨床成績が向上しています。

インプラントに用いられる材料はなんですか?

咬合力に耐えられる強度があり、生体親和性が高く、骨と直接結合する事ができる【チタン】又は【チタン合金】が現在のインプラントの主な材料です。
更に、インプラントと骨の結合を促進する目的で、インプラント表面に様々な改変したインプラントが用いられています。

「入れ歯」や「ブリッジ」と「インプラント」の違いはなんですか?

まず、大切なのは【入れ歯】【ブリッジ】【インプラント】は異なるカテゴリーの治療方法となります。
【入れ歯】、【ブリッジ】について詳しくは別ブログにてご紹介させて頂いています。

現在歯科治療においてインプラント治療は、その予知性や社会的認知の向上とともに、欠損補綴の重要な選択肢として急速に普及してきています。
患者様がインプラント治療を選択されるケースは以下の3つのパターンが多いです。

ブリッジ回避タイプ

ブリッジのご紹介でもありましたが、ブリッジを作製するにあたり、支台歯となる残存天然歯を削りたくない、また負担をかけたくないという症例では、インプラント治療は両隣の歯は削る必要がなく、インプラント完成後も歯の負担はそれぞれ分散させる事が可能になり、インプラントを希望されます。

入れ歯回避タイプ

入れ歯のご紹介でもありましたが、入れ歯の装着感や咀嚼能力、発音、味覚などに不満がある症例では、インプラント治療により固定式で脱着がなくなり、安定する事で咀嚼能力や発音、味覚などを回復する事が可能になります。
また、審美的にも改善ができるため、インプラントを希望されます。

入れ歯機能改善タイプ

入れ歯の不安定や入れ歯の下の粘膜の疼痛により、咀嚼能力が著しく低下している症例では、ブリッジやオーバーデンチャーの支台装置としてインプラントを利用する事で咀嚼能力の改善が可能になるため、インプラントを希望されます。

上記の点からインプラント治療のメリットは

  • *咀嚼能力・審美・発音の回復
  • *他の歯に負担をかけない
  • *固定式で脱着が不要

デメリットは

  • *保険治療が適応されず、保険外治療になる
  • *外科的処置が必要になる
  • *治療期間が長い
  • *骨の状態、お体の状態によりインプラントが制限される場合がある

等が挙げられます。

インプラント治療は埋入した骨にガッチリと結合し、自立するのがインプラントの特長。
他の歯に負担をかけない点では、代替えのない治療になっています。
ただし、欠点もあります。
もし、インプラント治療に興味があるなら、知識を得てじっくり検討してみて下さい。
どの治療を選ぶにせよ、後悔しない為に、まず知ることからはじめましょう。

インプラント治療をもっと知りましょう

インプラントと天然歯は何が違いますか?

失ったご自身の歯と遜色ないほどの「噛める力」を取り戻せるインプラント。
ただ、その独特な結合の仕方から、天然歯と比べていくつか弱点があります。

線維のバリアが存在しない

天然歯では、歯茎の内部に線維(糸状の長い組織)が伸びていて、歯と密接に絡みついています。この為、歯と歯茎の付着を強化するほかに、体内への細菌の侵入を防ぐバリアの役目も担います。
インプラントには、この線維のバリアが存在しません。
その為、インプラント周りの歯茎は細菌に弱く、「歯周病」になりやすいのです。

歯根膜のクッションが存在しない

天然歯には、歯の根と顎の骨の間に「歯根膜」があります。厚さ0.5mmにも満たないごく薄い組織ですが、伸び縮みする無数の線維が、歯の根と顎の骨を強固に結びつけ、クッションの役目を担います。
クッションがあることで、噛んだ時に様々な方向から生じる力を吸収・分散させ、過剰な力が骨に加わらないようにします。
また、噛んだ時にかたさや感触をセンサーのように感知して、無意識の内に噛む力を調節する機能もあります。
一方、インプラントは人工歯根(インプラント体)のチタンと顎の骨が直接結合しています。
クッションやセンサーの働きをする歯根膜が存在しないため、そのぶん過剰な力によりトラブルが起きやすいのです。

天然歯には、天然の防御機構があり、インプラントには、骨と直接結合している為に、防御機構がありません。

インプラントの構造を知ろう

天然歯とインプラントの違いはご理解できただしょうか?
では、次はインプラントの構造はどうなっているのでしょうか?
インプラントは「インプラント体」「アバットメント」「上部構造」の3つで出来ています。

「インプラント体」は、人工の歯根でチタン製。ネジのように顎骨に埋め込んで、1~4か月で顎骨とチタンが結合するのを待ちます。
「アバットメント」は、インプラント体と上部構造を連結させるパーツ。
「上部構造」は、人工の歯冠。アバットメントの上にネジや接着剤で固定します。
それぞれの役割で1本の歯の代わりとして咀嚼など行えるようになります。
上部構造をセメントで固定するタイプやネジで固定するタイプなど症例により異なります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は「インプラント」についてお話をさせていただきました。
インプラントがどんな物かお解かりいただけましたでしょうか?
次回は、インプラント治療を受ける前に是非、知って頂きたいことや患者様からよくある質問にお答えさせていただきますので次回も楽しみにしていてくださいね。

抜歯後、欠損部の治療の選択肢について知りましょう!~ブリッジ編~

2024年1月22日

前回は「入れ歯」をテーマにお話しさせて頂きました。
まだ読まれてない方は是非、そちらも読んでみて下さいね。

今回は「ブリッジ」治療について、お話させて頂きますので、是非、参考にしてみてくださいね。

ブリッジってどんな治療?

欠損部の両隣の歯を大きく削り、その歯を土台(支台歯)に、欠損部にはダミーの歯(ポンティック)を置きます。

欠損部が1本であれば、支台歯とポンティックを連結した3本で一塊の被せ物(ブリッジ)を被せる治療方法です。この方法が一般的なブリッジの方法になりますが、特殊な形態のブリッジもあります。

ブリッジのメリット

  • *連結型の被せ物をかぶせて、ダミーの歯を設置するので、ブリッジが外れにくい
  • *入れ歯と異なり、取り外しの必要がない
  • *固定式の為、違和感が少ない
  • *保険内・保険外で種類が選択できる

ブリッジのデメリット

  • *被せ物を支える歯(支台歯)を大きく削らなければならないため、支えの歯の寿命を縮めるリスクがある
  • *支台歯となる両隣の歯に欠損部の負担もかかる
  • *両隣の歯の状態により、ブリッジができない症例もある
  • *取り外しができない為、欠損部(ポンティック)の部分の清掃が必要

患者様が気にされる質問と回答

Q.ブリッジは自分の歯と同じように噛めますか?

A.ブリッジは固定式の為に、入れ歯とは異なり、ご自身の歯と同じように噛むことができます。
しかし、入れ歯と比較するとしっかり噛めるので両隣の歯に負担がかかってしまいます。

Q.他の歯への負担はかかりますか?

A.例えば、1本歯を失った時にブリッジの治療法を選択されたとします。
そして、両隣の歯の状態が、虫歯にもなっていない健康な歯だったとします。

ブリッジの被せ物を被せる為に、健康な歯を大きく削ることになります。健康な歯を削る事で歯自体が弱くなってしまいます。
歯を守っている、硬い層のエナメル質を削ってしまう事で、神経を刺激してしまい、しみる症状や痛みがでる場合があり、その際は神経治療が必要になる事もあります。

神経を無事に残せたとしても、本来は3本それぞれにかかる力を分散していたのがダミーの歯にかかる力を両隣の歯(支台歯)にダミーの歯への力分の負担がかかってしまいます。

また、以前に神経の治療をしていて、既に銀歯が入っているなど、治療済みの際に「もう削っているしブリッジの治療でいいや」とブリッジ治療をされる時は、神経の治療をして、被せ物をしている時点で、歯は沢山削られている状態です。
そこから、更に、一旦被せ物を外して、再度歯を削ってから、ブリッジを作製していきます。そうなると、更に歯が弱くなってしまいます。

そして、ダミーの歯の負担分が両隣の歯(支台歯)にかかる時に、神経の治療をしている歯は神経の治療をしていない歯に比べて弱くなっているので、歯根破折を起こす可能性も高くなってしまいます。

多くの場合、歯根破折してしまうと、その歯も抜歯となり、更に歯を失ってしまう事になります。

また、ブリッジのデメリットの一つとして、清掃がとても大切になります。

入れ歯とは異なり、固定式で取り外しができません。

ダミーと歯茎の間は隙間があるので、そこに食べ物の残りや汚れが溜まりやすく、清掃を怠ると歯茎が炎症を起こしたり、ブリッジの隙間から汚れが入り込みます。被せ物の中で虫歯になってしまったり、汚れが残る事で歯周病が進行してしまい、支えている骨(歯槽骨)を溶かしてしまうなど、様々な事が起こる可能性があります。

元々歯を失った原因が破折やくいしばりであったとして、過剰な力がかかりやすい方は、ブリッジ治療を選択される際は夜間の負担軽減の為に、マウスピースの作製をおすすめいたします。

ブリッジの清掃のポイント

では、ブリッジの清掃はどのようにしたらいいのでしょうか?

① 歯ブラシの当て方

ダミーの歯(ポンティック)と被せ物と歯茎の間に、汚れが溜まりやすいのです。
歯ブラシの毛先を歯肉側に45度程傾けて、優しく歯ブラシをあてて下さい。

汚れを取ろうと無理に強く当ててしまうと、歯茎が下がる要因にもなってしますので注意してください。
歯ブラシは大きく動かさずに、歯を1本ずつ磨くイメージで細かく動かして下さい。

② 歯ブラシ以外の清掃用品の活用 ~スーパーフロス~

スーパーフロスとは、一般的なフロスとは違い、両端は「歯と歯の隙間」に通すためのもので、清掃は中央に膨らみのあるナイロン繊維部分(スポンジ部分)を使って行います。
歯ブラシや歯間ブラシが入らないところの清掃が可能となります。

使用方法は先端の部分をダミーの歯(ポンティック)の脇下に通し、スポンジ部分が真ん中にくるようにして、ダミーの歯(ポンティック)と歯肉の間を2.3回程往復させながら汚れを取り除きます。

最後は横から引き抜いて下さい。

③ 歯ブラシ以外の清掃用品の活用 ~歯間ブラシ~

歯間ブラシをダミーの歯(ポンティック)の脇下に通しダミーの歯(ポンティック)と歯肉の間を2.3回程往復して汚れを取り除きます。

歯間ブラシはスーパーフロスよりも簡単に扱えますが、ダミーの歯(ポンティック)と歯肉の間が狭い場合、汚れが残ったり、歯肉が傷ついてしまうことがありますので歯冠ブラシより、スーパーフロスの使用をお勧めします。

保険内と保険外でのブリッジの材質の種類

保険内でのブリッジでは歯の場所により、適応している材質が異なります。

保険内治療では、3番目までの前歯/ブリッジを支える4番目の歯/歯を失ったダミーの歯(ポンティック)と呼ばれる部分のみは、銀歯の表面に白いプラスチック(レジン)
を貼りつける事ができます。

硬質レジン前装冠といいます。

上記以外は銀歯(シルバークラウン)の被せ物になります。

硬質レジン前装冠のメリット・デメリット

メリット

*保険適用の為、比較的安価である
*表面は白い材質になる

デメリット

*色合わせに限界があり、変色も起こる
*歯垢が付着しやすく、汚れやすい
*角度により、裏側の金属が見える
*金属アレルギーを起こす場合がある

シルバークラウンのメリット・デメリット

メリット

  • *保険適用の為、比較的安価である

デメリット

  • *銀色が目立つ為、見た目に劣る
  • *銀歯の隙間から再び、虫歯になりやすい
  • *歯茎が黒く変色してしまうことがある
  • *金属アレルギーを起こる場合がある

保険外治療の場合は、材質の選択肢が増えます。
当院おすすめの材質ですと、セラミックの材質となります。

例えば、オールセラミックスの材質では、硬質レジン前装冠やシルバークラウンのデメリットにあった
・色合わせに限界がある
→様々な色調に対応している為、天然歯のような色調や透明感を再現できる。

・歯垢がつきやすく、変色が起こる
→汚れ、着色、傷がつきにくく、耐久性が強く変色の心配がない

・隙間ができやすく、再び虫歯になりやすい
→隙間ができにくく、虫歯になりにくい

など、デメリットを改善できる材質も取り揃えています。

欠損の場所や本数により、おすすめの材質もことなりますので、ブリッジ治療を選択される際は被せ物の材質についてもご相談させて頂きます。

ですが、一番大切なのは、保険内・保険外治療どちらのブリッジを選択して頂いたとしても、長く良い状態で使用していただく為には、日々の清掃に気をつけていただく事と日々の歯への負担を軽減する事がとても大切になります。

また定期的に歯科医院の受診でメンテナンスと併せて、ブリッジの状態をチェックさせていただく事もブリッジを長持ちさせる事にもつながります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は「ブリッジ」についてお話させて頂きました。
ブリッジといっても、入れ歯と同様に、欠損数や欠損の場所によって、形や種類が異なります。
基本的な1本歯を失い、かつ両隣に歯がある状態でのケースを挙げてお話をさせて頂きました。

次回は「インプラント」治療についてお話させて頂きます。
こちらも是非、参考にしてみてくださいね。

抜歯後、欠損部の治療の選択肢について知りましょう!~入れ歯編~

2023年12月28日

前回は「歯がなくなったらどうなるの?」をテーマにお話しさせて頂きました。
まだ読まれてない方は、是非、そちらも読んでみて下さいね。

今回は、欠損部やこれから歯の抜歯を行う方など、治療の選択肢についてお話させて頂きますので、参考にしてみてください。

大きく分けて選択肢は3つあります。
入れ歯・ブリッジ・インプラントの3つです。

今回はまず、「入れ歯」からお話させていただきますね。

入れ歯ってどんな物?

入れ歯(義歯)とは、人工の歯を用いた取り外し可能な装置で、歯を失った部分に補う治療法になります。
そして、入れ歯にも大きくわけて2種類あります。

*全ての歯を失った時に入れる入れ歯の事を【総義歯】と言います。
*部分的に歯を失った時に入れる入れ歯の事を【部分床義歯】と言います。
部分床義歯では、針金のようなバネ(クラスプ)で歯に固定するものが一般的です。

入れ歯のメリット

  • *両隣の歯を削る量が少ない
  • *取り外しができるので清掃しやすい
  • *保険内・保険外で種類が選択できる

入れ歯のデメリット

  • *異物感・違和感がある
  • *噛む力は天然歯より劣る
  • *取り外しが必要になる
  • *将来、入れ歯部分の骨・歯茎がやせてしまう

入れ歯は自分の歯と同じように噛めますか?

部分入れ歯は、多くの方がお使いで、上手に使いこなしている方も多いですが、実は噛む力をバランスよく受け止めるのが意外に難しい治療です。
歯は、前後・左右がバランスよく抜けていくわけではありません。

例えば右側の歯が多く残っていれば、右側に噛む力が強くかかります。
そうすると、部分入れ歯がギッコンバッコンと動きやすいです。
今までご自身の歯の場合は1分で咀嚼していた物が、入れ歯になる事で倍の時間の咀嚼が必要になってしまいます。

他の歯への負担はかかりますか?

部分入れ歯の針金(クラスプ)をかけている支えの歯は、噛むたびに揺さぶられるので、傷みやすいです。
この支えの歯が将来悪くなった場合は、別の歯を支えにすることになり、歯を失うたび部分入れ歯が大きくなっていくことになります。
また、入れ歯を外している間は欠損したままの状態なので、入れ歯を外したままでお食事などされると欠損部の負担が他の歯へかかってしまいます。

入れ歯と上手に付き合っていくために

入れ歯を作製した後に大切になるのは、入れ歯と上手に付き合っていくことです。
お口の中は大変デリケートです。
入れ歯は一度作って装着すれば完璧、ということはなかなかありません。
入れ歯と上手に付き合えるように、患者様と歯科医院で共同して管理していきましょう。

まずは、入れ歯に徐々に慣れていきましょう。
義歯は義足などと同じで、義足をつけてもすぐに歩けたり、走ったりはできませんよね。
義歯も同じようにリハビリ・練習が必要になります。
入れ歯は入れた後、すぐになんでも噛めるという物ではありませんので、はじめは食べやすいものを選び、小さな柔らかい物から食べましょう。
食べる際は両側で均等に噛むようにしてください。

そして、入れ歯はやさしく取り扱って下さい。
入れ歯の着脱は無理な力をかけず、優しく入れ、そっと外しましょう。
着脱の練習は歯科医院でさせていただきますので、安心してくださいね。
絶対にしてはいけない事は、途中まで入れてかみ込んで入れる事はしないでください。
変形の原因となります。
必ず手で着脱してください。

入れ歯を入れた後は、定期的に歯科医院でチェックや調整を受けましょう。
特に入れた後の1週間が特に大切です。
合わない入れ歯を使用すると歯茎を傷めてしまいます。
適切に調整を行い、快適に過ごせるようにしましょう。
また、長期で入れ歯を使用すると、針金のバネ(クラスプ)のゆるみや骨がやせて入れ歯と歯茎の間に隙間ができる事があります。
そのまま放置されるとしっかりと噛む事ができなくなりますので、症状がある時、また症状がなくても定期的に歯科医院にて入れ歯のチェック・調整の受診をおすすめします。

こんな症状があれば、ご連絡ください。

  • ・話している時や食事の時に外れやすくなった
  • ・食べ物をよく噛めなくなった 噛むと痛い
  • ・入れ歯にヒビがはいった
  • ・舌で触ると、尖った感じがするところがある
  • ・入れ歯の部分の歯肉が赤くあるいは白くなっている
  • ・入れ歯の裏側に食べ物がつまる
  • ・入れ歯を入れると吐き気がする
  • ・入れ歯がぴったり入らずガタガタする

どんな種類の入れ歯があるのでしょうか?

入れ歯を作製する選択肢として、保険内治療又は保険外治療でお選びができます。
種類についてご紹介させていただきます。

【保険内治療】

保険内での治療となる為、比較的にリーズナブルな価格で治療を行う事ができます。

その為、限られた材質と方法での作製となる為、患者様の要望に柔軟に対応する事が難しくなります。
総義歯、部分床義歯共にプラスチックで出来た入れ歯です。
プラスチックの為に、薄くすると割れてしまう為、分厚くなってしまい、違和感や異物感を感じやすくなります。

また、口の中に熱が伝わりにくくもなります。
部分床義歯では、固定する為に針金のバネ(クラスプ)を他の歯に固定させるので他の歯に負担がかかります。
また、審美面において、針金のバネ(クラスプ)が見えてしまう場合は、入れ歯だと気づかれやすくなってしまうこともあります。

【保険外治療】

保険外の治療になる為、材質や方法など柔軟に対応する事ができます。
総義歯、部分床義歯共に材質は歯科用のプラスチックがベースになりますが異物感や違和感、熱の伝わりや審美面を保険内治療では満たせなかった事が改善できます。
患者様の口腔内やご要望に合わせた入れ歯をご提案させていただきます。

*金属床義歯

こちらは総義歯で選ばれる事が多い入れ歯です。
特に上顎の総義歯では総義歯は部分床義歯とは異なり、歯を固定する歯がない為、口蓋とよばれる上あごに吸着させて入れ歯が落ちてこないようにしています。

その為、上顎いっぱいに床が必要になります。
保険内治療でのプラスチックでは、薄いと割れてしまう為、分厚く作られます。
そうすると話しにくさや、気持ち悪くなる事もあり慣れるまでに時間がかかる事が多いです。
そんな時に床の部分を金属にする事で、薄くしても割れないので、床の部分が薄くなり、異物感や違和感が軽減されるのと同時に強度も上がります。

また、金属の為、熱を感じやすくなるので、お食事が楽しくなるというお声もあります。

*ノンクラスプデンチャー

こちらは部分床義歯で選ばれる事が多いです。
審美面で「針金が見えるのが嫌」「入れ歯だとわかりにくいものがいい」などの審美面に対するご要望があります。
そんなときは、ノンクラスプデンチャーといい、歯を固定する際に、針金のバネ(クラスプ)を使用しないので、ニコっと笑った時に針金が見えず、入れ歯とわかりにくくなります。

また、保険内の材質とは異なり、歯科用特殊プラスチックの柔軟性により、装着感が向上します。
金属床と併用する事で、更に違和感の軽減や耐久性の強化もできます。

*BPSデンチャー

総義歯のみの取り扱いとなりますが、総義歯にされる方には一番おすすめです。

超精密なフルオーダーメイド義歯 BPSデンチャーは、入れ歯でありながら、自然で美しい見た目であり、特殊な作業工程の為、仕上がりの精度が高く、装着時の痛みやズレがほとんど生じず、外れにくく、しっかり噛めて、発音もしやすいと言われています。
こちらも金属床の併用もできるので、併用する事で、更に快適に過ごす事ができます。

他にも種類はありますが、代表的な種類をご紹介させて頂きました。
ご自身にはどの入れ歯が合うのか?などは、口腔内の状態によりご提案させていただきます。

その他にも、入れ歯を安定させる為に、ご自身の残っている歯の歯根やインプラントを併用した装置などもあり、それを利用する事で、現在お困りの事やこれから入れ歯を使い始める方のご要望などに柔軟に対応致します。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は入れ歯についてお話をさせて頂きました。
入れ歯のイメージはできましたか?
歯の欠損数や欠損の場所により、入れ歯の形も様々です。
次回はブリッジの治療についてお話をさせて頂きますので、こちらも是非、参考にしてみてください。

歯がなくなったらどうなるの?

2023年12月21日

歯周病や虫歯、事故などで歯を失ってしまった方で、そのままに放置されている方はいらっしゃいませんか?

前歯だと見た目の問題もあり、すぐに治療に進まれる方は多くいらっしゃいますが、奥歯だと「1本ないだけでご飯を食べるのに困らないし、このままでいいや」「前歯と違って見えないし、このままでいいや」と治療を見送っていませんか?

もしくは、治療の相談はしたけどどの治療にしたらいいのかわからずそのまま見送っていませんか?

そのまま長期間放置されると、歯が無くなった場所に、周りの歯が倒れてきたり、飛び出てきたりして、いざ治療をしたい時に障害になる事もあります。歯が抜けた場所の放置は危険です。

今回は歯が抜けた場所を放置すると、どんな事が起こるかを中心にお話させていただきます。

永久歯の歯の本数って何本かご存じでしょうか?

親知らずの歯を除く上下14本ずつ、合計28本の歯が全て揃っている状態が理想的な状態です。(先天欠損、矯正治療の為の抜歯を除く)
親知らずの歯は本来必要のない歯の為、抜歯をした時や生えていない状態でも問題はありません。
乳歯は抜けても永久歯に生え変わりますが(先天欠損は除く)、永久歯が抜けてしまうと歯は生え変わりません。

そして、前歯には物を噛みきる為の形をしていますし、奥歯は物をすりつぶす形をしています。
それぞれの歯が正しい場所で、28本の歯がそれぞれ力を分散して噛むことが、歯を長持ちさせる上でとても重要なポイントになります。
例えば、どこか噛めない、歯がない所があると、そこの仕事を他の歯が負担する事になるので、その分その歯に過剰な負担がかかり、歯の寿命が短くなってしまいます。

今、ご自身の歯は全部で何本あるでしょうか?

そもそも歯を失う3つの理由とは

歯を失う原因は、大きく分けて3つあります。

  • ・歯周病
  • ・虫歯
  • ・歯の破折

この3つが原因で歯を失う事になります。
上記以外では、先天性欠如により生まれつき歯のない場所をそのまま放置されている方も多いです。

歯周病や虫歯については予防やきちんと治療する事で歯を失う事は防いでいけますが、怖いのは「破折」です。
破折は、事故による外傷によるものもあれば、神経を除去した歯に起きやすいです。神経を除去すると、血流が遮断され、歯がもろくなってしまうためです。
そのため、神経の除去が必要な虫歯にならないように、虫歯予防する事が破折の予防にも繋がります。

歯ぎしりやかみしめをしてしまう方も歯へ負担がかかります。前回の顎関節症でもお話させていただいた、マウスピースを夜間装着して歯への負担を軽減する事も予防になりますね。

歯が抜けたまま放置すると、どんな事が起こりますか?

空いたスペースに周りの歯が動いてきてしまいます!

  • ・隣の歯が倒れる
  • ・向かいの歯が飛び出る
  • ・歯並び全体が乱れる

何故、歯は動いてしまうのでしょうか?不思議ですね。
周りの歯が倒れたり、飛び出たり、全体の歯並びが乱れるには理由があります。

歯は、それ単体で今の位置に並んでいるわけではありません。唇、頬、舌からの力、隣り合う・噛み合う歯からの力、噛んだ時の力、姿勢やお口の癖による力等、「外部から加わる力のバランスが取れる位置」に並んでいます。なので、この力の均衡が崩れてしまうと、歯の動き、歯並びも乱れ始めてしまいます。
歯がなくなってしまった場所があると、そのスピードは加速してしまいます。

では、わかりやすい例え話ですが、アーチ構造のブロックの橋を想像してください。
ブロックが互いに釣り合うように並んでバランスを保っています。

しかし、そこからブロックが1つなくなってしまうと、ブロックにかかる力のバランスが崩れてしまい、橋全体の崩落につながってしまいます。
歯も同様に、奥歯を1本失って放置してしまうと、歯が抜けたところは噛みにくいので、無意識に反対側で噛むようになり、歯への力のかかり方も偏ってしまいます。
そうすると、アーチ構造の橋からブロックが1つなくなったように、歯並び全体に影響を与え、かみ合わせを変化させてしまいます。

そうした変化は、歯の破折や顎関節症のリスクを高めたり、歯周病で顎の骨が失われつつある歯に無理な力がかかると、歯周病が悪化してしまうこともあります。 また、歯並びやかみ合わせの変化は、食生活にも影響します。
歯が抜けたところは、噛みにくいため、よく噛まないでも食べられるやわらかい食品を選ぶようになりがちです。
やわらかい食品は糖質が多い、つまり、炭水化物や砂糖の多い高カロリーな食品です。
それらを食べ続けると、虫歯にもなりやすく、メタボや糖尿病などの生活習慣病にもなりかねません。

食生活の乱れは全身の健康にも悪い影響が及びます。

歯が動いてしまった後の治療の妨げになってしまいます!

いざ、歯がなくなった場所を治療したくなった時に、隣の歯が倒れていたり、向かいの歯が飛び出していると「ブリッジや入れ歯、インプラントを入れたい」となった時に、人工歯を入れるスペースがないので、治療の妨げになってしまいます。

歯の位置を元に戻すために矯正治療をしたり、矯正を選択しない場合は歯を余分に削ったりする場合もあります。
つまり、歯を補う治療を先延ばしにしていたために、さらなる治療が必要になってしまいます。

歯が無い場所の骨はやせてしまう?!

歯は歯槽骨と呼ばれる骨で支えられています。
歯が抜けてしまうと、残された歯槽骨も少しずつ無くなってしまいます。
骨が少なっていく事を「骨吸収」と呼びます。

例えば、筋肉で例える、と筋トレやスポーツなどしていて筋肉がついている状態から筋トレもスポーツも辞めてしまうと筋肉は衰えてしまいます。
人間の体は、使われない部分は衰えてしまうという性質を持っています。
抜けたままの歯を放置しておくと、歯槽骨には力がかからず、少しずつ骨は衰え、骨吸収が起こります。

また、歯が倒れてくるとその周りの顎の骨が減り、歯周ポケットができます。
倒れた分、歯磨きがしにくくなり、歯周ポケットのせいで歯周病のリスクも高くなります。

これ以上歯を失わないためにできる事

ここまでお話してきたように、歯を失った場所を長期間放置すると、歯を補う治療の妨げになり、矯正治療などさらなる治療が必要になったり、歯並び全体に影響してきたりと予期せぬ事態が起こる可能性があります。
歯を失ってしまったら、速やかに歯科医院を受診していただき、相談をしていただき歯を補う治療を考えていくのがよいでしょう。
そして、虫歯や歯周病を予防して、これ以上、歯を失わないようにしていきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回はなくなった歯を放置すると起こる事を中心にお話をさせていただきました。
もしも、今歯がなくなったまま、治療を先延ばしにしている方がいらっしゃいましたらまずはどんな治療ができるのかを是非、ご相談してください。

もしかすると、どんな治療ができるのか「わからない」・「イメージができない」などで先延ばしにされているかもしれませんね。
では、歯を補う方法はどんなものがあるのでしょうか?
次回は、歯を補う方法をご紹介させていただきます。

私は顎関節症?顎関節症について知り、顎関節症に影響する習慣を変えていきましょう!後編

2023年11月15日

前回は顎関節症について、どんなものでどんな治療があるのかをお話させて頂きましたが、そもそも何故、顎関節症になりやすい人となりにくい人がいるのでしょうか?
顎関節症が発症するかどうかは、その人の顎関節の強さと、顎関節に悪い習慣(原因)をどれくらいもっているかで変わります。
その人が耐えられる許容量のコップになぞらえた「コップ理論」で説明すると、人はそれぞれ、症状が出るまでには許容量があります。
そこに、顎関節に悪い習慣(原因)という水が注がれます。
限界を超えて水が注がれて水があふれると「顎関節症の発症」となります。
生まれつき顎関節が強い人はコップの容量が大きく、弱い方は容量が小さいです。
大切なのは、顎関節に悪い習慣をいかに減らすかです。

では、今からの質問に該当する事にチェックしていきましょう。

□スマホを見る時間が増えた
□姿勢が悪い 猫背気味である
□オンライン(リモートワーク等)中心の生活である
□よく頬づえをつく
□うつぶせ寝の習慣がある
□バイオリンや楽器演奏をする
□気がつくと、上下の歯がくっついている
□家族から寝ている時に歯ぎしりを指摘されたことがある
□朝起きると、頬から下顎のえらにかけてだるさがある
□歯がすり減ってきた(歯が短くなった)

いかがでしたでしょうか?
何個チェックがつきましたか?

□スマホを見る時間が増えた
□姿勢が悪い 猫背気味である
□オンライン(リモートワーク等)中心の生活である
□よく頬杖をつく
□うつぶせ寝の習慣がある
□バイオリンや楽器演奏をする

特に、上記にチェックがついた方は、下記の内容を意識してみてください!

スマホやパソコンを見る時に、下を向いたりする事で前傾姿勢や猫背になります。
これらは顎関節に悪い姿勢です。
スマホを使用する時は、「スマホは目の高さ」、「反対の手で肘を支える」、「自然に背筋が伸びる」を意識してみてください。
前傾姿勢や猫背は、下あごが前方に出るのを食い止めるために顎が緊張したり、歯の接触癖(TCH)も起きやすくなります。
パソコンも同じで、姿勢や使用時間も長時間ではなく、休憩をはさむなど意識してみてください。
また、頬杖やうつぶせ寝も、顎関節に負担がかかる悪い癖です。
部活動や趣味で、長時間口で楽器をくわえて演奏する方や、顎で楽器を支えるバイオリン演奏される方も、顎関節症になりやすいので注意が必要です。

□気がつくと、上下の歯がくっついている
にチェックがついた方は、下記の内容を意識してみてください!
これは、前編でもお話させていただいた歯の接触癖(THC)ですね。
改善方法は、ご自身がTCHの習慣がある事を認識していただき、上下の歯が当たっている事に気づいたら離すように意識してみてください。

□家族から寝ている時に歯ぎしりを指摘されたことがある
□朝起きると、頬から下顎のえらにかけてだるさがある
□歯がすり減ってきた(歯が短くなった
にチェックが入った方は下記の内容を意識してみてください!
こちらも前編でお話させていただいた夜間の歯ぎしりや噛みしめですね。
睡眠中の歯ぎしり、噛みしめは無意識の為、ご自身でコントロールができません。
歯科医院で夜間のマウスピースを作製して歯や顎への負担を軽減させましょう。
他には、歯ぎしりを減らすコツとしては、良い睡眠をとる事です。
夜中の歯ぎしりや噛みしめは睡眠が浅い時に起こる事が多いです。
心地良い深い眠りで歯ぎしりを減らしましょう!
例えば、「寝る前のアルコールやカフェインを控える」、「散歩などの気分転換や適度な運動などを取り入れて、ストレスマネジメントを心がける」などがあります。

うつぶせ寝や睡眠中の歯ぎしりやTCHなど習慣は、そうそう変えられるものではありません。
上記の中で、自覚があるもので、変えようと思って変えられる要因から変えていきましょう。

歯科医院で行うボトックスをご存じですか?

 

ボトックスと聞くと、小顔効果やしわ取りなど美容目的ですることがよく知られていますが、歯科医院で行うボトックス治療は、弛緩作用や筋肉の動きを抑制する働きがあります。
その動きを利用して、歯ぎしりやくいしばり、顎関節症の症状がある方に、さまざまな症状の緩和・改善が期待されています。

歯ぎしりやくいしばりをボトックス治療で改善させることは、口腔内の状態を健全に保つための一つの手段になりえる治療法といえます。

ご希望の方、話を聞いてみたい方はお気軽にスタッフまでお声かけ下さいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
前編、後編と合わせて顎関節症についてお話をさせて頂きました。
虫歯や歯周病とは、治療法が異なりましたね。
治療というよりかは日常の負担を減らすなど、患者様自身にしていただく事がメインとなります。
よくいわれますが、顎関節症は、患者様自身が治していくものです。
しかし、自己判断で治していくことは危険です。
歯科医師の診断や指導のもとで一緒に治していきましょう。
顎関節症も、虫歯や歯周病治療と同じく、早めに対処するほど、症状の改善も速やかになります。

私は顎関節症?顎関節症について知り、顎関節症に影響する習慣を変えていきましょう!前編

2023年11月8日

最近、「口を開けた時にカクカク音がなる」「顎に痛みがある」「口が開けにくい又は開かない」という症状はありませんか?
この症状が1つでも該当する場合は、重症度は変わりますが、顎関節症といえます。
様子をみていい場合と治療が必要になる場合もある為、今回は顎関節症についてお話させていただきます。
もし、該当する項目があれば、是非、歯科医院の受診をおすすめします。
日常で気をつけて頂きたいポイントもお話させて頂きます!

そもそも顎関節症ってなんですか?

A:顎関節は上顎骨のくぼみ(下顎窩)と下顎骨の先端(下顎頭)の間にある関節の事です。靭帯で支えられており、隙間をクッションとなる組織(関節円板)と液体で満たされています。そしてそれらを筋肉が覆っています。
顎関節症は、顎関節の内部か顎関節を覆う筋肉に異常が起きた時に発症するものです。
症状しては、「音がなる」「痛い」「口があかない」等があります。

顎関節症の治療はどんな事をしますか?

A:顎関節症と言っても症状により治療方法は異なります。
今回は症状別に分けてお話させて頂きます。

「顎から音がなる」タイプ

口を開けた時にカクカクと音がるのは典型的な顎関節症の症状ですが、一番軽度の症状ですので、特に治療の必要はありません。
しかし、音がなる症状に「痛みがある」「口があかない」など音以外の症状も併発したらできるだけ早く歯科医院を受診してください。

例えば、膝の関節ですと、屈伸した時に通常は傷みやパキッと音がなる事はありませんが、時々パキッと音がする人もいます。その方に対して「今すぐに整形外科の受診や手術が必要」とはなりませんよね。
顎の関節も同様に、音はするけど痛みなくしっかり口も開く場合は顎の関節が伸びたり縮んだりしている正常な状態なので、日本顎関節学会も「音がするだけなら積極的な治療を行う必要はない」という方針をだしています。
しかし、緊急性の治療は必要ありませんが、やはり、軽度ではありますが、顎関節症ではあります。
症状を悪化させない為に、2点、やらないように気をつけていただきたい事があります。

① わざと音をならす

気になるからといってわざとカクカク音を鳴らさないで下さい。そのいびつな動きによって、さらに関節円板のズレをまねくなど、症状が悪化する可能性があります。

② 顎の筋トレ

筋肉だから同じように筋トレしたら、顎の筋肉も強くなると思われる方もいるかと思いますが、成長期の人では影響する場合もありますが、成長期が終わった人には影響はありません。
無理して硬い物をむしろ顎関節を傷めてしまいます。顎の音がなる場合は特に過度に硬い物を噛むなどはしないようにしてください。

「痛みがある」タイプ

「口を開けたり、噛みしめると顎が痛い」または「音がなるだけだった症状が悪化して痛みがでるようになった」場合は顎の音が小さくても大きくても関係ありません。
遅くても1週間以内には歯科の受診をして下さい。
受診していただき、顎関節の内部の痛みか顎関節を覆う筋肉の痛みかを判断し、治療方法をご提案させていただきます。

もし、痛みがでても、一旦様子をみたい場合は1週間までにして下さい。
寝違えたり、顎関節に無理をさせてしまい、一時的に筋肉が傷んでしまい、炎症が起きて痛みが出る場合もあります。その場合は、遅くても3日あれば、完治はしなくても、症状は落ち着くでしょう。
3日以上たっても症状が治まらない、大目にみて1週間経っても症状が変わらなければ、様子をみるのはやめて、すぐに歯科を受診してください。

痛みの原因が顎関節にある場合

安静にしても痛みが引かない場合は、鎮静剤を処方したり、顎の負担を減らすためにマウスピースを作ります。
重症の場合は、顎関節の内部を注射で洗浄したり、内視鏡での手術になる場合もあります。

痛みの原因が筋肉にある場合

安静にしても痛みが引かない場合は、鎮静剤を処方したり、顎の負担を減らすためにマウスピースを作ります。

顎関節と筋肉、どちらが原因にしろ、「音がなる」時同様に、「わざと痛みがでるような顎の動きをしない」、「痛いなら無理やり口をあけずに安静にする」が大原則となります。

マウスピースってどんな物?

マウスピースにも種類はありますが、今回、顎の負担を減らすために使用する硬いレジン製のマウスピースを夜間に上の歯に装着して使用します。
そもそも、何故夜間にマウスピースをつける事で顎の負担を減らせるのでしょうか?
歯や顎を傷める過剰な力は2種類あります。
ひとつは、歯ぎしりの強い力です。

歯ぎしりは眠っている時に無意識に行うので、起きている時と違って力の加減がきかず、大変強い力がかかります。
歯ぎしりにもタイプがあり、上下の歯をカチカチ・コツコツとかみ合わせる【タッピング】タイプ、ギリギリと上下の歯をこすり合わせる【グライディング】タイプ、上下の歯を力いっぱい食いしばる【クレンチング】タイプの3タイプあります。
例えば、おせんべいをかじる力が10㎏として、夜間歯ぎしりによって歯にかかる力は80~120㎏と言われています。
放っておくと顎や歯に痛みがでたり、歯が折れてしまう可能性もあります。
そこで、マウスピースの出番です。
無意識にしてしまう歯ぎしりを止める事はできませんが、マウスピースを装着する事で本来は歯や顎にかかる負担をマウスピースがクッション代わりになり、負担を軽減する事ができます。

もうひとつが、日中のくいしばりや歯の接触癖(TCH)です。
日常の動作で、気づかずにくいしばっている事があります。
歯を接触させるだけでも歯、筋肉、舌などの組織は疲労します。
歯は、食事をしたり重いものを持つときなどに一時的に噛む時以外、上下の歯は離れているものなのです。そして、歯と歯が接触する時間は1日約15分と言われています。
無意識のうちに歯を接触させる癖ある方は、ごく弱い力が長時間加わることで顎や歯の負担になります。
日中のくいしばり、歯の接触癖対策は、まず自分で意識する事です。
歯の接触に気づいたら顎の力を抜いて、上下の歯を離してみてください。

日中はご自身で意識して負担を減らし、夜間の負担はマウスピースで減らします。

「口が開かない」タイプ

口が開かないタイプの場合は、ほぼ顎関節の内部に原因があります。
「大きく口が開けられない」、「今までは音がなるだけだったのに口が開かなくなった」場合は、できるだけ早く遅くても1週間以内には歯科医院を受診してください。
顎関節では、上顎骨と下顎骨の間に「関節円板」という平べったい組織があります。
口を開いて、下顎骨が動くときにこの組織が、クッションのような役割を果たすおかげで、私たちはスムーズに口の開閉ができます。

しかし、これが何かの拍子にズレて顎の動きを阻害するようになると、口が開かなくなります。
イメージとしては、歯車がズレて回らなくなった状態です。
歯科医院では、症状により治療できない場合もありますが、ズレた関節円板による動きの阻害を解消する治療(マニピュレーション)を行います。
難しい場合は、開口訓練を行います。
少しずつリハビリして開けられるようにしていきます。
固くなった関節をストレッチしてやわらかくするイメージです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
顎関節症とその治療法についてお話させて頂きました。
次回は、今回のお話も踏まえて、顎関節症のチェックポイントと影響する習慣を知り、日常で気をつける事を中心にお話させていただきます。
今、これを読んでいる間、歯と歯は離れていましたか?
物事に集中している時は要注意ですよ!

全身疾患と歯科との関係について 後編

2023年11月1日

全身疾患と歯科との関係性

前編に引き続き、全身疾患と歯科との関係性についてお話させて頂きます。
今回は骨粗しょう症と糖尿病についてです。
骨粗しょう症と糖尿病は歯周病とも関係してくるので併せてお話させて頂きますね。
まだ前編を読まれてない方は是非、前編もご覧になって下さいね。

骨粗しょう症とお薬について

Q:骨粗しょう症とはどんな病気ですか?

A:骨は、破骨細胞による骨吸収と骨芽細胞による骨形成が繰り返されることで、絶えず新しく骨が生まれ変わっていきます。
通常は骨吸収と骨形成のバランスが釣り合っているのですが、ホルモンバランスの影響で釣り合いが崩れてしまい、骨吸収が過多になり骨量が減っていき、骨の内部がスカスカになってしまいます。
その為、骨の密度が低下し骨がもろくなり、骨折しやすくなります。

Q:お薬は何の為に服用が必要ですか?

A:骨粗しょう症のお薬にはいくつか種類があります。
それぞれ作用が異なり、「骨が壊れるのを抑える薬」「骨がつくられるのを促す薬」「骨への栄養を補う薬」があります。
骨吸収を抑制する目的として【骨吸収抑制薬】があります。
骨代謝のバランスが崩れ、骨吸収のほうが骨形成よりも増えてしまっているので骨吸収を抑制して、骨量が減らないようにしなくてはなりません。
骨吸収抑制薬にはいくつか種類はありますが【ビスフォスフォネート(BP)】がよく知られています。
飲み薬の他に注射薬や点滴などもあります。

Q:歯科治療とどう関係しますか?

A:骨粗しょう症は、体の骨だけではなく顎の骨にも影響します。
骨粗しょう症のお薬(ビスホスホネート製剤やデノスマブ製剤)を使用している方は、骨代謝を人為的に変えるお薬の影響で、抜歯やインプラントなど大きな治療を受けた後に、顎の骨の壊死(薬剤関連顎骨壊死)がごくまれに起こる事があります。
顎骨壊死を発症すると、痛みや歯茎の腫れが生じるほか、顎の骨が歯茎から露出したり、顔の皮膚から膿が出てきたりすることもあります。
頻度は多くはないものの、一度発症すると治りにくく、非常につらい病気です。
骨粗しょう症の治療をしながら薬剤関連顎骨壊死を防ぐ為に医科と歯科の連携が大切になります。

歯科医院からのお願い

*万一の顎骨壊死のリスクを避ける為、骨粗しょう症のお薬や注射等使用している方は必ず教えて下さい。
*お薬の影響は数か月~数年残る為、現在使用していなくても服用履歴も教えて下さい。
*かかりつけ医を教えて下さい。
外科処置が必要な場合はかかりつけ医の主治医と相談して決めていきます。患者様の骨粗しょう症の症状や、お薬をどれくらいの期間使用しているかで、治療を受けられるかどうかか変わります。

薬剤関連顎骨壊死を起こさせないために

元々口腔内は、骨壊死を起こしやすい環境です。
そもそも歯は歯槽骨という骨に刺さっている状態です。
皮膚と違い歯茎は薄く、骨が露出しやすくなっています。
そして、口腔内には多数の常在菌がいます。
清潔にしていないと、虫歯や歯周病になってしまいます。
骨密度が低いと歯周病による歯槽骨の吸収が進みやすくなります。
進行する事により細菌感染が骨にまで及び、薬の影響もあって顎骨壊死が発症すると考えられています。
また、合っていない入れ歯を持続的に使用する事で傷ができやすく傷によって骨が露出しやすくなります。
なので、「抜歯などの外科処置で顎骨壊死が起こる」ではなく、「抜歯を必要とするような歯周病や根尖病巣などの存在が顎骨壊死につながる」と現在は考えられています。

上記の内容を踏まえて
① 虫歯、歯周病、歯の根の先の病変、合っていない入れ歯などきちんと治療を受けて頂き、感染源や傷ができない良好な口腔内環境をつくりましょう!
② 虫歯、歯周病の予防で一番大切な事は毎日のご自身による歯磨きです。
適切なケアをする事で予防になります。
歯科医院にて一人一人にあったブラッシング指導も受ける事ができます!
③ ご自宅のケアだけでは落としきれない汚れはかかりつけ医の歯科医院にてプロの力をかりましょう。
定期的なプロケアで歯茎の中の汚れや歯石などを除去し、虫歯や歯周病になりにくい口腔内環境に整えましょう!

糖尿病とお薬について

Q:糖尿病とはどんな病気ですか?

A:糖尿病は「血のなかに糖が増えすぎる」病気です。
血液中の糖(ぶどう糖)は、普通はすい臓から分泌されるインスリンというホルモンが分解してくれるのですが、これが上手くいかなくなってしまいます。
生まれつきインスリンの分泌量が少ない1型糖尿病・正常にインスリンは分泌されているがその作用が十分に発揮されにくくなっている2型糖尿病があります。
血液は身体中に酸素や栄養、免疫細胞を運んでいます。
血糖が長期間高い状態になっていると血管は傷んできます。
血管が傷んで固くなると弾力がなくなり、血液の運搬が上手くいかなくなります。
この状態が続くと、やがては、目、神経、腎臓、心臓、脳などに様々な機能不全(合併症)が起こります。
糖尿病はこの合併症を引き起こすのが一番怖いです。

Q:お薬は何の為に服用が必要ですか?

A:糖尿病のお薬には、インスリン注射と飲み薬があります。
1型糖尿病の方は、体の外から常にインスリンを補給する必要があり、その為にインスリン注射をします。
2型糖尿病の方は、おおもとの原因として生活習慣があげられます。ですから、まずは食事制限や運動が治療の第一選択となり、それでも改善されない場合は血糖降下薬の服用やインスリン注射をします。

Q:歯科治療とどう関係しますか?

A:糖尿病はいわば「血管の障害」です。
血流が悪くなり、栄養や免疫細胞が届きにくくなるために、感染への抵抗力が弱まり傷の治りが悪くなります。
そのせいで細菌感染を起こしやすく、炎症もひどくなりがちです。
歯の根にできた病変から顎の骨に炎症が広がって顎骨炎になったり、インプラント周囲炎から首回りに炎症が広がる事もあります。
抜歯の後やインプラントを入れた後も傷が開きやすく、感染を起こしやすいです。
血糖値の高さ以外にも、血糖値の乱高下も起こりやすくなります。
通常血糖値は空腹時でもおよそ100となりますが、糖尿病のかたは200近く上がる一方で、歯科治療中に、時間とともに50以下まで落ち込むこともあります。
血糖の低下は中枢神経系に作用し、思考力が低下。さらには自律神経も働かなくなると意識を失います。
この「低血糖性昏睡」は非常に危険な状態です。
もし、今までに同じような症状が起きた事がある場合も是非、問診の際に教えて下さい。
そして、糖尿病の方は歯周病にかかりやすいことがわかっています。
糖尿病によって体の免疫力が弱まり、歯周病菌に抵抗する力も弱くなってしまいます。
ですから、歯周病にかかりやすく、治りにくく、重症になりやすいです。
また、治療が終わった後も再発しやすいので油断はできません。

歯科医院からのお願い

*万一のトラブルを避ける為に、糖尿病の方、お薬を服用・インスリン注射をされている方は必ず教えて下さい。
*かかりつけ医を教えて下さい。
*現在の糖尿病の数位(ヘモグロビンA1c)を教えて下さい。
*食事は抜かずにご来院ください。
外科処置が必要な場合はかかりつけ医の主治医と相談して決めていきます。
状態により先に医科にて血糖のコントロールをしていただく必要があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
前編・後編にて5つの全身疾患と歯科について大切な事をお伝えさせて頂きました。
意外に知られていない歯科治療との関係を知っていただけたかと思います。
安心安全な治療の為に、正確な問診にご協力お願い致します。
、お体の状態に変化がある際はその都度教えて下さいね。

全身疾患と歯科との関係について

2023年10月25日

全身疾患と歯科との関係性

「虫歯かもしれない」「歯がグラグラする」などで歯科医院を受診した時に既往歴(今までにかかった事のある病気・現在治療中の病気)や服用中のお薬について聞かれた事はありませんか?
「何故、虫歯治療で来たのにそこまで言わないといけないの?」「あまり持病の事はなしたくないな」と思う方もいるかもしれませんが、それはとても危険です。
病気やお薬によっては、歯科医院が知らないまま治療を進めてしまうと、生命の危険が生じたり、治療後に痛みや腫れが続いたり、治りが悪くなったりと、患者様が苦しい思いをされる事があります。
安心安全な治療の為に、持病やお薬の事を是非、教えてください。
今回は何故、持病やお薬と歯科治療が関係するのかについてお話させていただきます。

歯科治療では出血を伴う処置が複数あります。
特に、病気やお薬の情報が大切になるのは、抜歯やインプラント等の外科的な手術を受けられるときです。
今回は、高血圧症、血栓症、ステロイド剤の長期服用についてお話させて頂きます。

高血圧症とそのお薬について

Q:高血圧症とはどんな病気ですか?

A:心臓から全身へ血液が送り出されています。このとき血管の壁(血管壁)にかかる圧力を「血圧」と言います。高血圧症は血圧が高く、ホース内を勢いよく水が流れるように、血管にかかる血液の圧力が大きくなり、大きい状態のままにしておくと脳や心臓への負担となります。
最大のリスクは脳卒中や心筋梗塞、心不全があります。
脳の血管が破れてしまうと、脳出血やくも膜下出血により最悪死に至ります。

Q:お薬は何の為に服用が必要ですか?

A:血管にかかる圧力を下げる目的として【降圧薬】があります。
降圧薬には様々種類があり、それぞれ作用が異なりますが目的は同じです。

Q:歯科治療とどう関係しますか?

A:血圧は痛みやストレスを感じると高くなります。
痛みやストレスを感じると、血圧をコントロールするホルモンのようなもの(カテコールアミン)が沢山出て、血圧を上げてしまいます。
歯科治療で麻酔の注射や歯を抜く時など緊張されるかと思います。
その時にストレスを感じて血圧が普段よりも上がってしまいます。
この状態は高血圧症以外の方でも起こりえる事で「白衣性高血圧」といいます。
そして、高血圧症の方は、上記のような状態で更に血圧が上がってしまいます。
注意が必要なのは脳の血管への影響です。
内圧があがりパンパンになった血管が破れ、脳出血を起こしてしまう場合があります。

歯科医院からのお願い

*万一のトラブルを避ける為に、高血圧症の方、お薬を服用されている方は必ず教えて下さい。
*かかりつけ医を教えて下さい。
*現在の血圧を教えて下さい。
*歯科医院を受診前は、通常通りお薬を服用して下さい。

歯科治療が必要な場合は、血圧が高めの患者様は体調を見ながら治療を進めさせて頂きます。
血圧計で血圧を測定しながら安全に処置させて頂きます。
その為、血圧が下がるのを待つ為時間がかかる場合や時間をおいても血圧が上昇したままの場合は、緊急性のない治療の場合は延期させていただく事もあります。

血栓症とそのお薬について

Q:血栓症とはどんな病気ですか?

A:血管内に血栓(血の塊)ができ、血管を塞いでしまうことで起こる病気です。
血管が塞がるとその先の細胞に栄養が届かずにやがて壊死してしまいます。
脳や心臓の血管が詰まって脳梗塞や心筋梗塞になった場合、命にかかわります。
血栓には2種類あり、動脈と静脈でできる血栓が異なります。

Q:お薬は何の為に服用が必要ですか?

A:血栓症の発症を抑制する目的として【抗血栓薬】があります。
いわゆる「血をサラサラにするお薬」です。
動脈で血小板が固まらないようにするのを抗血小板薬といい【バイアスピリン】が有名です。
静脈では赤血球とフィブリンが固まらないようにするのを抗凝固薬といい【ワーファリン】が有名です。
上記以外にも血栓の形成を予防するお薬や出来てしまった血栓を溶かすお薬など様々あります。

Q:歯科治療とどう関係しますか?

A:抜歯やインプラントなど外科的な処置を受ける時に影響します。抜歯の際は大きな血管を切る事はないものの、それでもじわじわと出血が続きます。
多数の歯を抜かないといけない場合などは、必要に応じて歯科口腔外科にて処置されるのが望ましい場合もあります。

歯科医院からのお願い

*万一のトラブルを避ける為に、血栓症の方、お薬を服用されている方は必ず教えて下さい。
*かかりつけ医を教えて下さい。
*血栓ができる可能性があるため、自己判断で休薬はしないでください。

外科処置が必要な場合は、止血の為にお時間をいただきます。
抜歯の場合、通常は歯を抜いた穴にガーゼを詰めて15分くらい噛んでいただければ血は止まりますが、抗血栓薬を飲んでいる場合は30分以上噛んでもらう場合もあります。

ステロイド剤を長期服用について

Q:ステロイド剤ってどんな薬ですか?

A:「ステロイド」とは、腎臓の上端にある副腎で作られる副腎皮質ホルモンの一種です。
これは体の中の炎症を抑えたり、免疫反応を抑える強い作用があります。
このホルモンがもつ作用を薬として応用した物がステロイド剤です。
からだの炎症や免疫反応を抑えるのに、体内で作られるステロイドだけでは足りない時に使用されます。
ステロイド剤の使用は自己免疫疾患の方が特に多いです。
例えば、免疫の異常により関節に炎症が起きて、痛みや腫れが生じる病気に関節リウマチがあります。
ステロイド剤は過剰な免疫反応と炎症を抑え、痛みや腫れを緩和させます。

Q:歯科医院とどう関係しますか?

A:ステロイド剤を長期服用されているかたは、炎症や免疫反応が起きにくくなるので、細菌感染が起きやすくなります。
その為、抜歯後や手術後の傷が治りにくく、膿んだり腫れたりしやすいです。
また、治療のストレスが大きくなることもあります。
歯科治療に限らず、医療行為は体にストレスを与えます。
副腎皮質ホルモンは、そうしたストレスが与える影響を軽減する作用があります。
しかし、長期服用は副腎皮質ホルモンの分泌を抑えますので、その結果、抜歯やインプラントなどの治療後に、発熱や嘔吐感、筋肉の痛み、血圧の低下といった体調の悪化を覚える事があります。

歯科医院からのお願い

*万一のトラブルを避ける為に、ステロイド剤を服用されている方は必ず教えて下さい。
*かかりつけ医を教えて下さい。

通常よりストレスがかかる外科処置が必要になる場合、細菌感染を防ぐ為に抗菌薬を通常より多めに飲んでいただいたり、予防投与として事前に服用してもらう事もあります。
また、ステロイド剤を通常より多く服用して頂く事(ステロイドリカバー)もあります。
こちらが必要かは医科の先生が決めますのでステロイド剤服用中の方は必ずお伝え下さい。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は高血圧症と血栓症とステロイド剤についてお話させて頂きました。
他にも注意したい骨粗しょう症と糖尿病については次回お話させて頂きますのでそちらも併せてご覧になってくださいね。
持病とお薬は意外なところで歯科治療に関係してきます。
めったにないとはいえ命にかかわるケースもありますので、歯科受診の際は必ず持病やお薬についてお伝えいただければと思います。
何種類も服用しているとうっかり忘れてしまう事もありますのでお薬手帳をご持参してくださいね。
安心安全な治療の為に、正確な問診にご協力お願い致します。

子供の定期健診は何故必要ですか?

2023年9月28日

よく親御さんから質問される子供の定期健診について今回はお話させていただきます。

大切なお子様の歯、一生自分の歯で美味しく食事をして健康に過ごしてもらいたいですよね。

以前に歯科医院での口腔内のケア・自宅での歯ブラシが虫歯や歯周病を防ぐ為に大切とお話させて頂きましたが、今回は大人になる為に日々成長しているお子様のまだ不安定な口腔内で注意したい事などを中心にお話させて頂きますね。

子供の歯は不安定?!

一般的に初めて歯が生えてくるのが生後6~8か月と言われています。

そこから永久歯が生えそろうのが12~13歳頃となります。

その為、10年以上は口腔内の環境が変化している状態です。

口・顎の発達が著しい学童期の口腔内は日々劇的に変化していくので、口内環境が不安定な状態になり、トラブルが生じやすいので注意が必要です。

発見が遅いほど対応が困難になり、更に放置すれば、その後の成長にも悪影響を及ぼす事もあります。

よくあるトラブルでは、虫歯や歯周病/歯の生えかわりや生え方の異常/歯茎や口腔粘膜の異常/顎の発育異常/お口の成長を阻害する口腔習癖/不適切な歯ブラシの仕方や仕上げ磨きなどがあります。

 

虫歯や歯周病/不適切な歯磨きや仕上げ磨きについては、虫歯になるサイクルや口腔内ケアの大切さをまとめた【大切なお子様の歯を守りましょう】のコラムもぜひ参考になさってください。

生えかわり時に潜むトラブルを早期発見!

永久歯が生える時期についてですが、永久歯の萌出時期には個人差があります。

一般的には、年長さんの後半になる頃には、多くのお子さんの下の前歯あたりがグラグラしはじめます。そして、乳歯の下に隠れている永久歯が顔を出そうとしている状態です。

乳歯は上下合わせて20本あり、永久歯に生えかわり、そこに8本新たに加わり合計28本(親知らずを除く)となります。

最後の永久歯が生えそろうのが12~13歳頃となります。

「周りの子は生え変わっているのに、うちの子はまだ歯も抜けてない」と心配される声をよく聞きますが、萌出時期には個人差があり、背がのびたりするのと同じで、成長がゆっくりなだけの事もあるため、それほど心配はいりませんが、永久歯の萌出を邪魔している要因が潜んでいる場合は注意が必要になります。

そこの発見や見極めが大切になる為、歯科医院での定期的な検診が必要となります。

乳歯が抜けてほどなくして永久歯が生えてくるのがスムーズな生え変わりです。

抜けて中々生えてこない場合で、特に萌出時期に左右の歯で差がある場合は要注意です。

 

そもそも、乳歯から永久歯に生えかわるのは、歯茎の中で乳歯に続く永久歯が乳歯の根を刺激し、刺激を受けた乳歯の根が短くなって抜け落ちます。そして、永久歯が歯茎から萌出してきます。

顎の成長が小さかったり、大きな虫歯などがあると、生えかわりが上手くいかなくなることがあります。

注意したいポイント

乳切歯の残存と下顎の切歯の舌側転位

→乳歯が残ったまま、歯の裏側から永久歯が生えてきて、一時的に2枚歯になってしまう状態の事です。

問題点:乳歯が長くとどまる場合は、食べ物がつまりやすく歯磨きがしにくくなります。

永久歯の萌出スペースが小さく、歯並びに影響してしまう場合があります。

萌出遅延

→永久歯がなかなか生えてこない状態の事です。

問題点:永久歯の萌出遅延をそのままにしておくと、隣の歯の永久歯の根にぶつかり、歯の根を溶かしてしまう事や、将来的に埋伏という自然には生えてこない状態になり、歯並びやかみ合わせに影響してしまう場合があります。

異所萌出

→歯が本来生える位置と異なる場所や大きく傾いたまま生えてくる状態の事です。

問題点:よくあるのが『八重歯』ですね。また、八重歯より早い時期に起こるのが6歳臼歯の異所萌出です。程度が大きい場合は遅れて生えてきたり、完全に生えない状態になる事があります。そうなると、対になる歯が伸びてしまうことがあります。また、隣の歯に潜り込むように萌出していると隣の乳歯が早期に抜けてしまい、歯並びやかみ合わせに影響してしまう場合があります。

過剰歯

→正常な歯の数より多く歯がある状態の事です。

問題点:永久歯が本来生えるスペースに過剰歯が生えてくるため、スペースがなくなり歯並び、かみ合わせ、前歯が離れるなど影響がでる場合があります。

先天欠如

→何らかの原因で顎の中に歯が形成されていない状態の事です。

問題点:乳歯が永久歯の代わりとして長く使っていくことになります。その為に、虫歯にさせないように徹底的な歯磨きや定期健診が必要になります。

もしも乳歯が抜けた場合は欠損したままとなり、歯並びやかみ合わせに影響がでる場合があります。

 

ここまで紹介した歯の生えかわり時期のトラブルを早期に発見するには歯科医院での定期健診が大切になります。

可能であれば、かかりつけ医を作り、長期的に成長の過程を見守りながら、トラブルを早期に発見できる環境を作りましょう。

そしてトラブルを発見したら適切な対処を行いましょう。

 

乳歯は生えかわりますが、永久歯は抜けると歯が生えてくる事はありません。

永久歯は何十年と生活を共にする大切なパートナーです。

大人になった時の歯並びやかみ合わせの問題は、生え変わりの時期のトラブルが直結している事が多いと言われています。

永久歯が出てきた時のトラブルを放置したまま永久歯の歯列が完成すると歯並び悪い場合、ある一部に負担がかかったり、口腔ケアが難しくなり、大人になった時の歯周病や虫歯の悪化にもつながります。

できれば、問題が小さいうちに悪い芽は摘み取って、大人になった際に口腔ケアがしやすく、お口全体でしっかり噛めて、快適に過ごせる口腔内になっていただきたいですね。

それを可能にさせるのが、早期発見・歯科医院での定期健診なのです。

定期健診(3~4か月毎)では、歯のクリーニングの際に虫歯や歯周病の予防と合わせて、目で見て(視診)、触って(触診)確認します。

1年毎で、顎の状態や生え変わりに問題がないか、レントゲンでチェックを行います。

必要に応じて、追加でレントゲンにて精査する場合もあります。

いつから子供の定期健診に通うといいのでしょうか?

ここまでで定期健診の重要性はご理解いただけたと思います。では、いつから定期健診に通うのがベストなのでしょうか?

1歳半検診や3歳児検診などを受診をしていただいているかと思いますが、歯科医院には歯が生えてきたら来院していただくのが理想的です。

難しい場合は、上記の検診時に指摘されたタイミングでもかまいません。

まずは、視診や触診を行い、口腔内の状態を把握させて頂きます。(必要に応じてレントゲン検診も行う場合もあります)

定期的に口腔ケアを受けて頂き、お子様に歯科医院に慣れて頂く事も大切になります。

そして、永久歯の萌出に合わせて、レントゲンにて検診をさせて頂きます。

お子様の顎や歯並びの状態によっては、矯正が必要になるケースもあります。

その際は矯正無料相談も行っております。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は子供の定期健診の重要性についてお話させていただきました。

お子様の仕上げ磨きの際にまだ乳歯が残っているのに永久歯が生えてきたり・右は生えているのに左は中々生えてこない、など気になる場合は是非、歯科医院を受診してみてください。

早期発見が将来のお子様の快適な口腔内につながります。

当院では、小児矯正や悪い口腔習癖を治していく事にも力を入れています。

現時点でお子様の歯並びが気になる場合は、矯正無料相談を受けてみて下さいね。

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当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

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